花の名峰・井原山にもスプリング・エフェメラルたちが集っているらしい。
そんな噂が、あちこちから聞こえてくる。
井原山では、はたして、どんな「春の妖精」に逢えるのか……
今日は、新村登山口から登ることにした。
新村登山口~新村分岐~鍾乳洞分岐~林間歩道分岐~井原山山頂~新村分岐~新村登山口
歩行時間・約3時間半。
このルートは、昨年の10月に初めて登った。
あまり知られていない新村ルート故に、新村登山口周辺には道標がまったく無い。
『Green Walk』(Vol.18 春号)に新村コースの地図が載っていたので、昨秋はそれを参考にして歩いた。
新村登山口~新村分岐、新村分岐~鍾乳洞分岐のいずれもマイナールートなので、昨年登ったときはやや荒れていた。
今年はどうだろう?
ちょっと心配しながら、8時半に新村登山口を出発した。
驚いたことに、この登山口周辺には、ツクシショウジョウバカマが群生していた。
まだ何分も歩いていないのに、いきなりの出逢いに感激した。
この花も、かなり小さい。
ぐっと近寄って写真を撮る。
美しい!
ちょっと頬をピンクに染めた花もあった。
背振山地では、3月5日に降った大雪により、倒木の被害が出ているという。
井原山でも、各ルートで、かなりの被害が出ているようだ。
ここ新村ルートも、倒木が多く、通行が困難な箇所が少なからずあった。
特に、新村登山口から新村分岐の間は、植林帯なので、杉の倒木が多かった。
新村分岐から鍾乳洞分岐の間は、自然林なので、被害は少ないように感じられた。
新村分岐を過ぎた辺りから、春の花が現れてきた。
登山道の両側には、ユリワサビの大群落がずっと続いていた。
沢沿いには、四角い箱形の花のコガネネコノメソウが目立っていた。
オオキツネノカミソリの葉も多く、その光沢のある緑色が目に眩しかった。
水無ルートに入ってすぐ、ホソバナコバイモを発見!
数も多く、「えっ、こんな所に?」と思うような場所に咲いていて驚いた。
コチャルメルソウも見つかった。
ニリンソウを発見!
イチリンソウはまだ咲いていなかったが、ニリンソウは数多く咲いていた。
純白の花が、緑色に映える!
林間歩道分岐から右に折れ、登っていくと、エイザンスミレに逢えた。
このスミレに逢うと、私はなぜか嬉しい!
ヤマルリソウにも逢えた!
その花の色に魅了される!
美しい登山道が続く。
11:10
井原山山頂着。
今年の1月の月例山行で皆で歩いた雷山から井原山への連なりを、今日は一人で眺める。
あの日、皆で昼食をとった砂地の小広場。
そこで、今日も昼食にする。
空が悲しいほど蒼い!
山を下りてから、佐賀市久保泉にある帯隈山に車を走らせた。
帯隈山は、高さ175mの低い山だ。
帯隈山の麓には、今ちょうど、天然記念物の「エヒメアヤメ」が咲いているのだ。
帯隈山は、エヒメアヤメの自生南限地帯。
各地で絶滅したこの植物を、ここ久保泉の人たちは、昔からずっと大切に守ってきたのだ。
(4月6日まで「えひめあやめ祭り」が行われており、ボランティアによるガイド、農産物販売、地元の名水を使ったお茶の提供などがあります)
写真で見ると、大きく見えるかもしれないが、エヒメアヤメは高さが10cmくらいしかない。
本当に小さな花だ。
エヒメアヤメの古名は「誰故草(たれゆえそう)」。
昔、勅撰玉葉和歌集(1312年)の撰者であった大納言藤原為兼が、たまたまこの花が所狭しと咲き乱れた山ふところを訪れたとき、「人けのないこんな谷あいに、誰れ故にかくも麗しい色の可憐な花が咲くのだろうか」と何度も口ずさまれ、褒めそやした。
以来、この花を「誰故草」と呼ぶようになったとか。
エヒメアヤメだけではなく、山や野に咲く春の小さな花たちを見ていると、全部が「誰故草」ではないかと思えてくる。
誰故に乱れそめしき花なれや みちのしりへの里ならなくに
そんな噂が、あちこちから聞こえてくる。
井原山では、はたして、どんな「春の妖精」に逢えるのか……
今日は、新村登山口から登ることにした。
新村登山口~新村分岐~鍾乳洞分岐~林間歩道分岐~井原山山頂~新村分岐~新村登山口
歩行時間・約3時間半。
このルートは、昨年の10月に初めて登った。
あまり知られていない新村ルート故に、新村登山口周辺には道標がまったく無い。
『Green Walk』(Vol.18 春号)に新村コースの地図が載っていたので、昨秋はそれを参考にして歩いた。
新村登山口~新村分岐、新村分岐~鍾乳洞分岐のいずれもマイナールートなので、昨年登ったときはやや荒れていた。
今年はどうだろう?
ちょっと心配しながら、8時半に新村登山口を出発した。
驚いたことに、この登山口周辺には、ツクシショウジョウバカマが群生していた。
まだ何分も歩いていないのに、いきなりの出逢いに感激した。
この花も、かなり小さい。
ぐっと近寄って写真を撮る。
美しい!
ちょっと頬をピンクに染めた花もあった。
背振山地では、3月5日に降った大雪により、倒木の被害が出ているという。
井原山でも、各ルートで、かなりの被害が出ているようだ。
ここ新村ルートも、倒木が多く、通行が困難な箇所が少なからずあった。
特に、新村登山口から新村分岐の間は、植林帯なので、杉の倒木が多かった。
新村分岐から鍾乳洞分岐の間は、自然林なので、被害は少ないように感じられた。
新村分岐を過ぎた辺りから、春の花が現れてきた。
登山道の両側には、ユリワサビの大群落がずっと続いていた。
沢沿いには、四角い箱形の花のコガネネコノメソウが目立っていた。
オオキツネノカミソリの葉も多く、その光沢のある緑色が目に眩しかった。
水無ルートに入ってすぐ、ホソバナコバイモを発見!
数も多く、「えっ、こんな所に?」と思うような場所に咲いていて驚いた。
コチャルメルソウも見つかった。
ニリンソウを発見!
イチリンソウはまだ咲いていなかったが、ニリンソウは数多く咲いていた。
純白の花が、緑色に映える!
林間歩道分岐から右に折れ、登っていくと、エイザンスミレに逢えた。
このスミレに逢うと、私はなぜか嬉しい!
ヤマルリソウにも逢えた!
その花の色に魅了される!
美しい登山道が続く。
11:10
井原山山頂着。
今年の1月の月例山行で皆で歩いた雷山から井原山への連なりを、今日は一人で眺める。
あの日、皆で昼食をとった砂地の小広場。
そこで、今日も昼食にする。
空が悲しいほど蒼い!
山を下りてから、佐賀市久保泉にある帯隈山に車を走らせた。
帯隈山は、高さ175mの低い山だ。
帯隈山の麓には、今ちょうど、天然記念物の「エヒメアヤメ」が咲いているのだ。
帯隈山は、エヒメアヤメの自生南限地帯。
各地で絶滅したこの植物を、ここ久保泉の人たちは、昔からずっと大切に守ってきたのだ。
(4月6日まで「えひめあやめ祭り」が行われており、ボランティアによるガイド、農産物販売、地元の名水を使ったお茶の提供などがあります)
写真で見ると、大きく見えるかもしれないが、エヒメアヤメは高さが10cmくらいしかない。
本当に小さな花だ。
エヒメアヤメの古名は「誰故草(たれゆえそう)」。
昔、勅撰玉葉和歌集(1312年)の撰者であった大納言藤原為兼が、たまたまこの花が所狭しと咲き乱れた山ふところを訪れたとき、「人けのないこんな谷あいに、誰れ故にかくも麗しい色の可憐な花が咲くのだろうか」と何度も口ずさまれ、褒めそやした。
以来、この花を「誰故草」と呼ぶようになったとか。
エヒメアヤメだけではなく、山や野に咲く春の小さな花たちを見ていると、全部が「誰故草」ではないかと思えてくる。
誰故に乱れそめしき花なれや みちのしりへの里ならなくに
いやいや、すごい行動力!
エヒメアヤメだけではなく、バイカイカリソウも見られたとか。
バイカイカリソウの方は、私は見ていません。
今度行って、確かめなくては……
多布施川沿いの桜は、丁度見頃だったのではないですか?
あの辺りは、私も大好きな場所です!
ボランティアの方々にただただ頭が下がりすね。
帯隈山では、4月6日まで「えひめあやめ祭り」を開催していますが、それ以外の日でも見ることができます。
現地は、ロープが張ってあって、キチンと管理されています。
もう少し自然な感じで見せてもらいたいという気持ちもありますが、現状では仕方がない処置かな~と思っています。
今年は、いつもより花が少ないように感じました。
エヒメアヤメだけではなく、周囲の野の花も美しかったですよ。
近くには、桜の名所の日の隈山や宝珠寺などもあるので、ついでに見に行かれてもいいかと思います。
井原山はやはりイイですね~
多良山系と同じくらい好きです!
花がたくさん!
特に水無ルートは、日本庭園を歩いているようで、本当に楽しい!
今年は開花が遅れているようで、春の花もこれからのようです。
イチリンソウも早く見たいなぁ~
週末は、また雨のようですね。
私もどうしようかと思案中です。
何とかして会いにいかなくては!
アチコチで美しい花が咲き、歩いているだけで幸せになります。
ショウジョウバカマもニリンソウも本当にきれい。
チャルメルソウの不思議な花もよく見るとかわいいですね。
エヒメアヤメは小さいのにそのままアヤメで感激したことがあります。
またまた週末はお天気が悪そうで、ちょっと悲しい・・・