一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山……花ざかりの森で、ツクシシャクナゲ、ミツバツツジ、キンランを楽しむ……

2023年04月23日 | 天山・彦岳


4月21日(金)

暖かいというより、暑い日が続いている。
各地から「GW頃に咲く花がもう咲いている」という知らせが届く。
〈天山のツクシシャクナゲやミツバツツジも咲いているに違いない……〉
そう思うと、居ても立っても居られず、天山へ向かったのだった。

一応、山頂は踏んでおこうと思い、天川登山口へ。
天川登山口に着くと、駐車場には一台の車もなかった。
嬉しい。


出発。


新緑の間にミツバツツジが見える。


美しい。


天川ルートでも案外ミツバツツジが楽しめるのだ。


シハイスミレ、


バイカイカリソウを見ながら、


ゆっくり登って行く。


天山山頂に到着。
(他の登山口から登った人もおらず)誰もいなかった。


展望はイマイチ。
遠望がきかず、雲仙は見えなかった。


一応、山頂は踏んだので、これからツクシシャクナゲの森へ向かう。


道なき道を進む。


おっ、咲いている~


満開とは言えないが、かなり咲いている。




移動しながら花を愛でる。




誰にも見られることなく、山奥に咲く花。


愛おしい。




花の色も様々。




こちらは色が薄くて上品。




白花に近い花もあった。


ミツバツツジの咲く森へと移動する。


もう見頃を迎えている木が多かった。




蕾もあったので、しばらくは楽しめそうだ。


市街地で見る園芸種のツツジよりも、
山に咲くミツバツツジの方が何倍も素敵だ。




私の他には誰もおらず、
独り占めできるのも好い。




満開のミツバツツジもあった。


大満足。


ムベ、


ヒメハギ、


フデリンドウ、


バイカイカリソウを見ながら、


キンランの咲く森へ。


この株は、まだ開き始め。


こちらは全開している。


いいね~


こちらもほぼ開いている。


楽しい。


大盛りの花もあった。


豪華。


シュンランもまだ咲いていた。


嬉しい。


キンランの群生地へ。
黄色い点々はすべてキンランだ。


「スゴイ!」の一言。


これほど咲いていると、有難味がなくなるかも……(笑)




なんという贅沢。




三島由紀夫が16歳の時に執筆した「花ざかりの森」という短編小説があるが、
今日の天山はまさに「花ざかりの森」であった。
今日も「一日の王」になれました~

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