一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

映画『マンマ・ミーア!』 ……人生って、結局は楽しまなきゃ!……

2009年02月05日 | 映画
そうなんだよね~
人生って、結局は楽しまなきゃ~
せっかく生まれてきたんだもん、楽しまなきゃ損だよ。

《どんなことがあっても、笑っていよう。
 自分の人生がもっと好きになる》

この映画のキャッチフレーズじゃないけれど、
人生いろいろあるけど、だからこそ面白いし、素晴らしい!
笑っていれば、そのうち何とかなる。(笑)

映画が始まり、ABBAの曲のイントロが流れ出した途端、躰がジーンと痺れてしまった。
この「ジーン」が、この映画を楽しめるか楽しめないかの分岐点かもしれない。
この作品、映画評論家の評価は、すこぶる辛い。
なんだか大雑把な演出じゃないか。
こんなノー天気な内容でイイのか。
ピアース・ブロスナンの歌声が酷すぎる。

クリスティーン・バランスキーとジュリー・ウォルターズははしゃぎ過ぎ。

など、ツッコミどころ満載なのだが、「ジーン」を感じてしまうと、そういうことは気にならなくなる。
「そんなことより楽しもうよ」
って感じになる。
別に、我々は評論家じゃないんだからさ。
お金払って、映画を楽しみに来たんだから、大いに楽しもうよ。
ということで、私は大いに楽しませて頂きました。

エーゲ海に浮かぶギリシャの小島を舞台に、20歳の花嫁ソフィの結婚式前日から24時間を描いた物語。


小さなリゾートホテルを営む母ドナと2人暮らしで、父親を知らずに育ったソフィの夢は、「パパと一緒にヴァージンロードを歩くこと」


結婚式前日、三人の男たちが島にやって来る。


かつての母の恋人サム、ハリー、ビルのうちの誰かが自分の父親だと見当をつけたソフィが、内緒で招待状を送ったのだ。
式の準備でただでさえ大わらわのドナは、昔の恋人たちの出現に大ショック。
果たしてソフィの父親は誰なのか?       

『マンマ・ミーア!』は、「ダンシング・クィーン」「恋のウォータールー」など70年代に次々とヒット曲を放ったABBAの楽曲から誕生したミュージカル。
1999年の初演以来、世界史上最速&最多都市で上演され、全世界170都市で3000万人以上を総立ちにさせている。
この大人気ミュージカルを映画化したのは、ロンドンでのオリジナル版を手がけた演出家フィリダ・ロイド、脚本のキャサリン・ジョンソン、製作のジュディ・クレイマーという女性クリエイター・トリオ。
歌って踊るヒロインのドナ役にには、演技派中の演技派メリル・ストリープ。
その娘役をオーディションで勝ち取ったのは『ミーン・ガールズ』のアマンダ・セイフライド。
この2人が、とにかく素晴らしい。
メリル・ストリープは、ベッドで飛び跳ね、屋根から落下し、海に飛び込み、もう歌い踊りまくる。


アマンダ・セイフライドは、その透明感のある素晴らしい歌声で、聴く者を魅了する。


この2人の演技と歌声を聴くだけでも、この映画を見る価値は十分にある。

この映画、実は、かなり待たされた作品なのだ。
なぜなら、日本での公開は、全世界で一番遅かったのだ(2009年1月30日)。
2008年7月3日にギリシャで封切りされ、
7月10日にはオーストラリア、ニュージーランド、イギリスで公開。
7月11日にスウェーデン、
7月16日にフィリピン、
7月18日にアメリカ合衆国及びカナダ、
7月24日にはイスラエルで公開された。
お隣韓国でさえも9月4日には公開されている。
なぜ日本だけが、年を越して、真冬に公開されなければならないのか、さっぱり解らない。
なにか事情があったのかもしれないが、他の国ではもうDVDが発売されているというのに、今頃封切りとは、あまりにも遅すぎる。

でも、たっぷり楽しませてもらったので、不平は言うまい。
最初から最後まで、ハッピー気分満載の映画です。
元気がないときに見たら、元気を貰えるパワーのある映画です。
人生、もっと思いのままに楽しみましょう!

ABBAの紹介と「Money, Money, Money」(←クリック)
「DANCING QUEEN 」(←クリック)
「Gimme Gimme Gimme」(←クリック)

【おまけ】
巡り逢う奇跡♪ 生きている意味を求めたりしない♪
秋元順子「愛のままで…」(←クリック)

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6 コメント

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そうらしいですね (bamboo)
2009-02-06 10:36:35
映画紹介テレビ番組に出演していたメリル・ストリープが話していました。
自分の役柄は非凡で理知的聡明な女性が多く、そんなイメージが出来上がってしまっているけれど、今までの役で、等身大の自分に一番近い役だったと・・・。更に9、11事件で落ち込んでいた娘を、マンマ・ミーアの舞台に誘ったら嫌々ながら付いて来たのに、途中から椅子の上で跳ねていたのを見て、この作品の影響力に感動したと・・・。

poleの職場でも「明るくなれる」と評判らしいの。
たぶん彼女も、「ジーン」を感じてしまった一人なのよね。

観に行く予定です。
返信する
人生楽しく (お母ちゃん)
2009-02-06 19:57:54
お母ちゃんシニア料金で楽しんできましたよ 
なんといっても「マンマ・ミーア」シニアに
元気を与えてくれるのよ、帰るときにはシャキ
となってこのパワーに負けとられんですよ
メリル、クリスティーン、ジュリーこの3人
お母ちゃんと変わらない年齢だと思うんだけど
すごい動きと声量、面白いの極みです。
深く考える必要のないミュージカル映画です
メリルが最後「おしまい」「帰りたくない」
と言ったときには「うん」とうなずいた
お母ちゃんでした、アハハハハハ~
カーテンコール、アンコールの心境

メリル・ストリーブ憂いのあふれた顔いいですね、画面いっぱいにメリルの精一杯の母親
がコミカルにはじけています。
みんなはじけて見ましょう、そんな作品です

タクさん秋元順子リンク憎いね~
今最高に安心して聴ける歌唱力、岸洋子の
再来のようです。
愛のままで良い歌詞ですね
私達の世代にはたまらないです

夫婦仲良くしっかり手をつながないといけませんね、そんな事を教えてくれてる歌ですね。

返信する
楽しめました~ (リーフ)
2009-02-06 20:09:39
詳しい説明を聞いて納得のリーフです。

文句なく楽しめる映画でした。

ABBAの曲は意味が分からずに聞いていましたが、
今回、字幕でこんな意味だったのかと納得しました。(遅い~笑)
特にMoney・Money・Moneyはなかなか面白い。

皆さんにお勧めの映画ですね。

タクさんお勧めの”キツネと私の12か月”も見に行きました。
心に残る映画でした。
返信する
元気にしてくれる映画 (タク)
2009-02-06 20:14:42
bambooさんへ

>映画紹介テレビ番組に出演していたメリル・ストリープが話していました。
>自分の役柄は非凡で理知的聡明な女性が多く、そんなイメージが出来上がってしまっているけれど、今までの役で、等身大の自分に一番近い役だったと・・・。

『クレイマー、クレイマー』『ソフィーの選択』『恋におちて』『愛と哀しみの果て』 など、初期の頃の作品では、とくにそんなイメージが強いですね。
もし、『マンマ・ミーア!』のドナがメリル・ストリープに最も近いイメージとしたら、実際はかなりはじけた人なのかもしれないですね。

>更に9、11事件で落ち込んでいた娘を、マンマ・ミーアの舞台に誘ったら嫌々ながら付いて来たのに、途中から椅子の上で跳ねていたのを見て、この作品の影響力に感動したと・・・。

落ち込んでいる人、くたびれている人を、元気にする力が、この映画にはあるようです。
イギリスでは、『タイタニック』を抜く興行成績だそうで、とくに海外で威力を発揮しているようです。

>poleの職場でも「明るくなれる」と評判らしいの。
>たぶん彼女も、「ジーン」を感じてしまった一人なのよね。

若い頃にABBAを聴いていた今の40代50代の人は、割とスムーズに映画の中に入っていけるような気がします。
映画評論家の中には、メリル・ストリープがあまりにノリノリなので、「ドン引きした」という人もいて、こんな人は、彼女の古いイメージが固定観念としてあったのかなと思いますね。

>観に行く予定です。

「ダンシング・クィーン」の時が、もう最高です。
踊り出さないようにね。
bambooさんは、演劇をやっておられたので、演劇的要素をいろんなところで発見できるかもしれません。
舞台の場面転換のときのように、場面の切り替えのときに「暗転」を使ったりして、舞台的な面白さもありましたね。
映画なので、舞台では表現しきれないギリシャの海の風景などは、やはりすごく美しいと思いました。
いろんな楽しみ方ができるので、大いに楽しんできて下さいね。

【追伸】
明日と明後日、あの佐々木譲の『警官の血』がドラマスペシャルとして放送されます。

2月7日(土)後9:00~11:31
2月8日(日)後9:00~11:24

一代目警官・安城清二を江口洋介。
二代目警官・安城民雄を吉岡秀隆。
三代目警官・安城和也を伊藤英明。
が演じます。
テレビ朝日の開局50周年記念ドラマなので、ちょっと期待が持てるかも……です。
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もう一度見たい (タク)
2009-02-06 20:38:50
お母ちゃんへ

>お母ちゃんシニア料金で楽しんできましたよ

おっ、いいですね~
私も早くシニア料金で映画見た~い!
レディース・デーなど、男女差別だぁ~と叫んでいたら、佐世保ではメンズ・デーがありました。
木曜日が男性1000円だそうです。
佐賀でも導入してほしいですぅ~
 
>なんといっても「マンマ・ミーア」シニアに元気を与えてくれるのよ、帰るときにはシャキとなってこのパワーに負けとられんですよ
>メリル、クリスティーン、ジュリーこの3人お母ちゃんと変わらない年齢だと思うんだけどすごい動きと声量、面白いの極みです。

この映画、本当にシニア世代が頑張ってましたね。
シニア世代に元気を与える映画だと思います。

>メリルが最後「おしまい」「帰りたくない」と言ったときには「うん」とうなずいた
>お母ちゃんでした、アハハハハハ~
>カーテンコール、アンコールの心境

あれは良かったですね
ちょっとネタバレになるけど、ライブも見ているようで、楽しい演出でした
海外では、観客が返事するのではないかと思いました。
あの最後の場面、もう一度見たいですね。

>メリル・ストリーブ憂いのあふれた顔いいですね、画面いっぱいにメリルの精一杯の母親がコミカルにはじけています。
>みんなはじけて見ましょう、そんな作品です

メリル・ストリープは、実生活でも4人の子供の母親で、離婚の多い映画界で、しっかりとした家庭を築き、家族を大事にしている女優さんです。
そんなところも尊敬できるところですね。

>タクさん秋元順子リンク憎いね~
>今最高に安心して聴ける歌唱力、岸洋子の
>再来のようです。
>愛のままで良い歌詞ですね
>私達の世代にはたまらないです

60歳を過ぎてからのオリコン1位。
スゴイですね。
本当にイイ曲だと思います
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体感する映画 (タク)
2009-02-06 20:52:59
リーフさんへ

>詳しい説明を聞いて納得のリーフです。
>文句なく楽しめる映画でした。

なんか体感する映画でしたね
理屈をこねる前に、身をゆだねちゃった方が楽というか、より楽しめますね。

>ABBAの曲は意味が分からずに聞いていましたが、今回、字幕でこんな意味だったのかと納得しました。(遅い~笑)
>特にMoney・Money・Moneyはなかなか面白い。

洋楽は意味がわからず聴いていることが多いですが、意味を知ると、意外な発見がありますね。

>皆さんにお勧めの映画ですね。

元気になれるというのが、いちばんイイですね。
パワーをもらえる映画は、そうないですからね。
DVDを買って、元気がないときに見たいと思いましたよ。

>タクさんお勧めの”キツネと私の12か月”も見に行きました。
>心に残る映画でした。

風景を見ているだけでも癒される映画でしたね。
人間と動物の関係を考えさせる作品でもありました。
私もあのような自然の中で少年時代を過ごしたかったと思ったことでした。
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