一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……シギンカラマツ、ヤマサギソウ、クモキリソウなどが咲いています……

2015年07月08日 | 天山・彦岳
今日の天気は、午前中が「雨」の予報であったが、
朝、外を見ると、雨は降っていなかった。
梅雨のこの時期、
登れるときに登っておかないと、
ずっと登山ができない……なんてことになりかねない。
ということで、
またもや天山に登ってきた。(笑)

上宮登山口駐車場に到着。
10時に近い時刻であったが、
駐車場には1台の車もなかった。
平日であったし、
天気予報もよくなかったし、
花の少ない時期であることから、
当然といえば当然か……

上宮登山口駐車場からは、
予想に反して、眺めが良かった。
曇っていたので、遠望はきかないと思っていたが、
雲仙も、


多良山系も、


佐賀平野の彼方も、


かなり遠くまで眺めることができた。




さあ、一人きりの天山を楽しもう。


上宮の池のアジサイも見頃が近づいてきた。


数日来の雨で、登山道は沢と化している。


ゆっくり登って行く。


あめ山分岐を通過し、天山へしばらく登ったところで振り返る。
私の好きな風景。


天山山頂に到着。
石碑の左側に人影が……


天川登山口から登って来られたこのご老人とは、
これまで、御来光登山をしたときなどに何度もお会いしている。
山頂で少し休んでから、すぐに下山を開始された。


本日、天山で会った唯一の方であった。


さあ、稜線散歩。


しばらくすると、雨が降り出した。


レインウェアを着て、
アウトドアリサーチの「シアトル ソンブレロ」を被る。
これで雨も楽しくなる。


雨は、降ったり止んだりを繰り返した。


花散策を存分に楽しんだ頃、遠くで雷が鳴りだした。


急いで下山を開始するが、
あっという間にガスに包まれた。


上宮の池もご覧のとおり。


車に乗り込み、
少し走ったところで、豪雨となった。


夏・秋の花への切り替わりの時期なので、
花はそれほど多くはないが、
今日出逢った花々を紹介しよう。

ハンカイソウが咲き始めていた。


かなり開いた花もあった。


あめ山分岐手前のなだらかな道は、
これから「ハンカイソウの小径」となるだろう。


オカトラノオも多くなってきた。


よく見ると、美しい花である。


毎度お馴染み、チングルマのようなノイバラ。


3日前に蕾だったシギンカラマツは、もう開花していた。


いいね~


今はまだ限られた場所でしか見られないが、
これから数を増していき、天山のどこででも見られるようになるだろう。


テリハアカショウマや、


ギボウシや、


ホソバシュロソウも増えてきた。


オトギリソウも3日前よりもグンと数を増していた。


モウセンゴケも元気いっぱい。


相変わらず、バイカイカリソウはあちこちで目につく。


天山のバイカイカリソウは花期が長すぎる。
でもカワイイから問題ない。


ヤマトキソウももう終盤と思っていたが、
きれいな花を見つけることができた。


キュウシュウコゴメグサは、さらに数を増していた。


ホソバノヤマハハコは順調に育っている。


タンナトリカブトもそろそろ準備段階に入っている。


イタドリは咲き始めていた。


驚いたことに、サイヨウシャジンに逢えた。
まだ蕾が多いが、嬉しい。


ヤマサギソウは、あちこちで見ることができた。


10株以上は出逢えたような……


カキランも開花準備OK。


なんとクモキリソウにも出逢うことができた。


それも数箇所で。


今日も「一日の王」になれました~


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