このところ公私ともに忙しく、山にしばらく行けなかった。
(とは言っても、10日間ほどなのだが……)
今日の休みは、どっぷり山に浸りたいと、かねてより思っていた。
数日前、お母ちゃんから、金立山へのお誘いの連絡があった。
リーフさん、ミーちゃん、ミーpapaさん、yanさん達と登るとのこと。
なんでもマイナールートを紹介して下さるらしい。
私はこれまで金立山は正面登山道からしか登ったことがなかった。
リーフさん達のブログを見ると、金立山には多くのルートがあり、植生も豊かで、私も機会があれば他のルートも歩いてみたいと思っていた。
集合場所は金立コスモス公園で、集合時間は午前10時。
10時集合ならば、「その前に一山登れるかも……」と考えた。
昨夜、天気予報を確認すると、本日快晴とのこと。
「よし、天山に登って、御来光を拝もう」
午前5時40分に家を出る。
上宮駐車場に着いたのは6時10分。
真っ暗の駐車場。
当然のことながら、車は一台も駐まっていない。
上宮駐車場からは佐賀市の夜景が見えた。
軽くストレッチ。
ヘッドランプを装着し、登り始める。
今日の日の出は午前7時となっていたので、ゆっくり登っても間に合うだろ。
6:35
天山山頂に到着。
またまた当然のことながら、山頂には誰もいない。
次第に東の空が明るくなってくる。
太陽の出てくる場所がはっきりしてくる。
針で開けた穴から光り漏れるように、太陽が姿を現し始める。
太陽がこれくらい顔を出した時が最も感動した。
宇宙を感じる一瞬。
場所を変え、天山山頂らしい風景の中で撮影する。
あまりに美しかったので、デジカメだけではなく、ケータイでも撮影する。
そしてその写真をkazuさんに送ってあげた。
喜びを共有するためではなく、単なる自慢。
「天山で御来光を拝んだ後、今度はお母ちゃん達と金立山に登ります」
とkazuさんが泣いて悔しがるような文章も添えてあげた。
さぞ今頃は、地団駄踏んで悔しがり、私を恨んでいることだろう。
朝陽に照らし出された雨山と、幻想的な佇まいの鬼ノ鼻山・聖岳。
右に目を転ずると、船山(女山)・八幡岳
振り向くと、雲海に浮かぶ背振山系の山々が見えた。
記念に私の影を写し、下山した。
9時20分頃に金立コスモス公園駐車場に着くと、もうすでにyanさんが到着されていた。
ストレッチなどしながら待っていると、リーフさん、ミーちゃん、ミーpapaさん、お母ちゃんが相次いで到着。
10時には全員が揃い、登山口まで車で移動した。
今日は、丸山古墳近くから登るとのこと。
空は蒼く澄み渡り、絶好の登山日和。
歩き出すと、私を含めて6人の筈なのに、一人多い。
「あれ?」
「ハーイ、kazuで~す!」
(オイオイ)
昨日、お母ちゃんから連絡をもらい、急遽参加を決めたとのこと。
この人、やはりタダモノではない。
金立山は紅葉真っ盛り。
この人、バシバシ撮りまくり。
本人曰く、
「数打ちゃ当たる」
私はそれを聞き、こう思った。
「kazu打ちゃ当たる」
金立山の紅葉は、今日が最高ではないかと思われるほど美しかった。
天気は快晴、紅葉は見頃。
「やはり私の日頃の行いが良かったせいだろう」
……誰もがこう思っていたに違いない。
紫色のムラサキシキブや赤いミヤマシキミなど、色とりどりの木の実も我々を楽しませてくれた。
赤いヤブツバキと、
白いサザンカの競演。
12:00
上宮通過。
12:15
奥の院(金立山山頂)に到着。
kazuさんが何やら真剣に拝んでいた。
お願い事をたくさんしていたに違いない。
リーフさん、ミーちゃん、ミーpapaさんは、「何度も来ているので」ということで、奥の院にはパス。
お母ちゃん、yanさん、kazuさん、タクの4人で記念撮影。
山頂下の広場で昼食。
私はいつもは「うどん」なのだが、今日は「ちゃんぽん」を作ってみた。
皆さんからは、饅頭、蒸かし芋、煮豆、イナリ、漬物、リンゴ、柿、ゼロアルコールビールなど、食べきれないほどたくさん差し入れを頂いた。
どれも本当に美味しかったです。
昼食後は、ミーちゃんとリーフさんの先導で、極秘(でもないのかな?)ルートを教えて頂いた。
タムシバやミツバツツジの咲く場所も教えて頂き、来春が待ち遠しくなったほど。
楽しみだ~
下山路は、展望台を通るルート。
展望台からの眺めは抜群だった。
展望台から先は、お母ちゃんのお気に入りの場所へ。
なんでも紅葉が素晴らしいとのこと。
「ここから先は、紅葉満喫ルートで~す」(宣言者はリーフさん)
黄葉も、
紅葉も、
言葉に出来ぬほど美しい!
晩秋の、
一瞬のきらめき。
燃え尽くすほどに、
山を染め上げる。
金立山がこれほど魅力的な山だとは、正直これまで思っていなかった。
佐賀市郊外のありふれた山……くらいにしか認識していなかった。
知られざるルート、
豊富な植生、
稀少な花々……
今日は、金立山の奥深さを教えて頂いたような気がする。
お母ちゃん、リーフさん、ミーちゃん、ミーpapaさん、yanさん、kazuさん、本当にありがとうございました。
人生の楽しみがまたひとつ増えました。