一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……マツムシソウ、オオキツネノカミソリ、アキチョウジなどが咲き出した……

2016年07月27日 | 天山・彦岳


天山に前回登ったのは7月20日だった。
一週間後の今日、
また天山に登ってきた。
前回も同じことを言ったと思うが、
「この時期の天山は、一瞬たりとも目が離せない」のだ。(笑)

レポの前に、
【天山道路情報】(7月27日現在)を。
通行止めになっている、
「上宮登山口」と「天川登山口」をつなぐ林道(林道畑田~天川線)ですが、
今日、上宮登山口の方から歩いてみると、
このように通行止めのポールが開けられていた。
〈通行できるようになったのか?〉
と思い、先に進む。


崩落箇所に着いてみると、
状況は変わっていない。
ただ、隙間が少し広くなって、
小さな軽自動車なら通れるくらいになっている。
(但し、通れるかどうかは分りません)


反対側からも、パチリ。
地元車(軽トラック等)を通すために、このようにされているのかもしれない。


さらに先に進むと、
天川側には、通行止めのポールがちゃんと設置されていたので、
まだ通行止めが解除されたワケではないようだ。


「防災安全課」の文字。
公的機関が設置したものと思われるので、
やはり、通行止めが解除されるまでは、
無理に通らない方がよいのではないかと思う。


では、山レポへ。
今日も、天川登山口から登って行く。


登山道は雨でえぐられてとても歩きにくい。


セミの抜け殻や、


蝶(蛾?)の集会を見ながら登って行く。


いつもの場所で、パチリ。


今日も、山頂には誰もいなかった。
北側は青空なのだが、


南側には雲がある。


さあ、稜線散歩。


しばらく歩いて、振り返る。
今日も天山を独り占め。


彦岳が見える場所まで歩き、引き返した。


本日の「天山壁」。
いいね~


では、今日出逢った花々を紹介しよう。(全部ではないよ)


本日の縦走路には、コオニユリがたくさん。


見ているだけで楽しくなる。


サイヨウシャジンもたくさん。


白花に近いサイヨウシャジン。
蕾もカワイイ。


シギンカラマツも多かった。


美しい~


黒い花びらのホソバシュロソウであるが、


光の当り加減で、様々な色に変化する。


キュウシュウコゴメグサも増えてきた。


モウセンゴケの花は、もうほとんど消えていたが、
まだ残っていた花を見つけて、パチリ。


カワラナデシコ、


イタドリ、


オミナエシ、


アキノタムラソウ、


ノイバラ、


キガンピ、


ヤマサギソウなども咲いていた。


今日の本命のマツムシソウはというと……
まだほとんどが蕾だった。


蕾が膨らみかけたものもあったので、
懸命に探してみると、


「あった~」


まだ咲き始めといった感じだが、
開花したマツムシソウに逢えて、大感激。


横からも撮ってみる。


いいね~


マツムシソウを見つけるのは、
今はまだ「宝さがし」レベルだが、
8月になれば、ぐんと増えてくるに違いない。
「宝さがし」に自信がない方は、
しばし待たれよ。


次に、秘密の散歩道へと向かう。


ハグロソウ、


ヤマホトトギス、


ネジバナなどが咲いている。


あまり「ねじれて」いないネジバナを発見。(笑)


美しい~


タマアジサイは、たくさんの玉が割れていた。


美しく開花した花もあった。


ウバユリはちょっと恐い感じだけど、


よく見ると、けっこう美しい。


私の大好きなクサアジサイも、数を増してきた。


清楚で、可憐。


もうミズヒキの花が咲いていたし、


なんと、アキチョウジも咲いていた。


秋になると、うんざりするほど多く目にする花だが、
この時期に花を見ることができるとは、ラッキー。


さて、いざ、オオキツネノカミソリの群生地へ。


ここまで来るのが大変。(笑)


おっ、咲いている~


いいね~


苛酷な環境であるためか、意外に花は少ない。
それに、なんだか弱々しい。(色も薄い)


球根はたくさんあるのに、
茎が伸びているものが少ない。


それでも、懸命に咲いている花がある。


これが、天山のオオキツネノカミソリである。


感動!


今日も「一日の王」になれました~


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