一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

八幡岳・登吾留山 ……オオキツネノカミソリとノヒメユリに逢いたくて……

2011年08月11日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山
今日は午後に少し時間があったので、近くの山に行った。
今年はまだオオキツネノカミソリを見ていない。
多良山系、井原山など、今年はどこも素晴らしかったようで、
いろんな人のHPやブログをオオキツネノカミソリの花が飾っていた。
8月も中旬にさしかかり、
もう開花時期を過ぎているかもしれないが、
少しでも見ることができればと、八幡岳へ行ってみた。

平日の八幡岳は人っ子一人おらず、静寂に包まれていた。


オオキツネノカミソリの群生地に行ってみると……


おお、まだ咲いている。


やや盛りは過ぎているけれど、まだ咲いている。


近くの山でこれだけの花の群生を見ることができる幸せ……
本当に有り難い。


ふと足許も見ると、モミジガサも……


一応、山頂まで行ってみる。


ヒヨドリバナにアサギマダラ、なんだか村山古道を思い出す。


6月に、シリーズ「麓から登ろう」で縦走したばかりの黒髪山系の山々がはっきり見えた。


同じく、6月に「ZERO TO ZERO」を行った虚空蔵山も……
しばし時間を忘れ、遠くに山に見入っていた。


それから登吾留山へ移動。
ノヒメユリは咲いているだろうか?
昨年、平尾台でノヒメユリが群生しているのを見て大変驚いたが、
この登吾留山では毎年数株しか見ることができない。
それだけに貴重。
まず出迎えてくれたのはヤマホトトギス。
この花も大好き。


で、ノヒメユリはというと……咲いてました~


ピンポン球くらいに小さくて、可憐。


今年も逢えて嬉しい~


蕾も多く、しばらくは楽しめそうだ。


北アルプスや富士山に登って感じるのは、
近くに小さな山のあることの有り難さ、だ。
中には、遠くの高い山に登って、
「近くの低山なんて山じゃない」
なんて言って登らなくなる人もいるけれど、
それは山を愛する者としてとても哀しい。
私は、遠くの高い山に登れば登るほど、
近くに低い山があることの有り難さが身に染みる。
時間がないときにも気軽に登ることができて、
しかも美しい花も見ることもできる。
これは本当に有り難いことだ。
これからも近くの山を愛していこうとあらためて思った。

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