梅雨のこの時期、
黒髪山系には、
私の好きな、
イブキジャコウソウと、ニシノハマカンゾウが咲く。
2010年、2011年、2012年と、
ほぼ毎年逢いに行っていたが、
ここ数年はご無沙汰していた。
久しぶりに「逢いたい」と思った。
雨は降らないようだが、
稜線はガスっているようだった。
奇岩が並ぶ風景を見ると、
黒髪山系へやってきたという実感が湧いてくる。
山へ入って行く。
時折、太陽が顔を出す。
黒髪山系らしい雰囲気。
苔むした岩から木が育ち始めている。
枯れたような蔦からも、命が芽生えている。
黒髪山系では、いつも誰かに見られているような気がする。
まずは、イブキジャコウソウの第一群生地へ向かう。
おっ、やはり咲いていた。
たくさん咲いている。
今がピークのようだが、
蕾もまだあるので、しばらくは楽しめるだろう。
次に、ニシノハマカンゾウの群生地へ向かう。
こちらは少し来るのが遅かったようだが、
萎れた花と共に、
まだ見頃の花もたくさんあるので、ヨカッタ。
黒髪山系に、ニシノハマカンゾウが咲くことを知る人は案外少ない。
いいね~
美しい~
黒髪山系のニシノハマカンゾウを久しぶりに見ることができて、大満足。
この場所には、
コオニユリや、
イブキジャコウソウも咲いていた。
ここのイブキジャコウソウは、
他の夏草に埋もれているものが多く、
ちょっと可哀想であった。
でも、健気に咲いてるね~
次に、イブキジャコウソウの第二群生地へ向かう。
こちらは、ビックリするほどたくさん咲いていた。
花のかたまりが、
あっちにも、
こっちにもある。
目移りするほどに……
5~10cmの小さな植物で、花もそれに比して小さいのだが、分類上は樹木。
佐賀県内唯一の高山植物だ。
なのに、黒髪山系のような低山になぜ咲いているのかと言えば、
この花、
寒さに強いが、暑さにも強い。(笑)
ここ数年では、
2012年に、北アルプスの栂海新道を歩いた時に、
長栂山の近くで出逢っている。
黒髪山系のイブキジャコウソウも、
北アルプス風に撮ってみる。
顔を近づけると、甘い芳香が……
白花に近いものもある。
たくさん咲いているので、
いろんな角度から撮ってみる。
ここには、
ウンゼンマンネングサや、
キハギなども咲いていた。
イブキジャコウソウがここに咲くことに感謝しながら、
黒髪山系を後にした。
今日も「一日の王」になれました~