一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

黒髪山系 ……イブキジャコウソウと、ニシノハマカンゾウに、逢いたくて……

2016年07月17日 | 黒髪山系


梅雨のこの時期、
黒髪山系には、
私の好きな、
イブキジャコウソウと、ニシノハマカンゾウが咲く。
2010年、2011年、2012年と、
ほぼ毎年逢いに行っていたが、
ここ数年はご無沙汰していた。
久しぶりに「逢いたい」と思った。

雨は降らないようだが、
稜線はガスっているようだった。
奇岩が並ぶ風景を見ると、
黒髪山系へやってきたという実感が湧いてくる。


山へ入って行く。


時折、太陽が顔を出す。


黒髪山系らしい雰囲気。


苔むした岩から木が育ち始めている。


枯れたような蔦からも、命が芽生えている。


黒髪山系では、いつも誰かに見られているような気がする。


まずは、イブキジャコウソウの第一群生地へ向かう。


おっ、やはり咲いていた。


たくさん咲いている。


今がピークのようだが、


蕾もまだあるので、しばらくは楽しめるだろう。


次に、ニシノハマカンゾウの群生地へ向かう。


こちらは少し来るのが遅かったようだが、
萎れた花と共に、
まだ見頃の花もたくさんあるので、ヨカッタ。


黒髪山系に、ニシノハマカンゾウが咲くことを知る人は案外少ない。


いいね~


美しい~


黒髪山系のニシノハマカンゾウを久しぶりに見ることができて、大満足。




この場所には、
コオニユリや、


イブキジャコウソウも咲いていた。


ここのイブキジャコウソウは、
他の夏草に埋もれているものが多く、
ちょっと可哀想であった。


でも、健気に咲いてるね~


次に、イブキジャコウソウの第二群生地へ向かう。


こちらは、ビックリするほどたくさん咲いていた。


花のかたまりが、
あっちにも、


こっちにもある。


目移りするほどに……


5~10cmの小さな植物で、花もそれに比して小さいのだが、分類上は樹木。
佐賀県内唯一の高山植物だ。
なのに、黒髪山系のような低山になぜ咲いているのかと言えば、
この花、
寒さに強いが、暑さにも強い。(笑)
ここ数年では、
2012年に、北アルプスの栂海新道を歩いた時に、
長栂山の近くで出逢っている。
黒髪山系のイブキジャコウソウも、
北アルプス風に撮ってみる。


顔を近づけると、甘い芳香が……


白花に近いものもある。


たくさん咲いているので、
いろんな角度から撮ってみる。










ここには、
ウンゼンマンネングサや、


キハギなども咲いていた。


イブキジャコウソウがここに咲くことに感謝しながら、
黒髪山系を後にした。


今日も「一日の王」になれました~


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