一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……最も遅れて咲くリンドウが開花し、天山の秋の花が咲き揃いました……

2017年10月07日 | 天山・彦岳


9月23日に天山の秋の花を楽しんだ。
だが、リンドウだけはまだ咲いていなかった。
天山の秋の花では、リンドウが最も遅れて咲くのだ。
リンドウが咲けば、天山の秋の花は、咲き揃うことになる。
で、土曜日に休みが取れたので、
秋の花を全部楽しもうと、天山へ向かったのだった。

今日は、上宮登山口から登り始める。


ゆっくり登って行く。


昨日は「雨」であったが、
今日は「曇りのち晴れ」の予報。


あめ山分岐から、あめ山へ。


明け方まで雨が降っていたし、
草に覆われた登山道だったので、
ズボンがすっかり濡れてしまった。


ススキを分けながら進む。


あめ山山頂に到着。


八幡岳方面は、雲海ができていた。


これから天山へ向かう。


天山にとりつき、しばらく登って振り返る。
先程までいたあめ山が美しい。


天山山頂に到着。


さあ、天山の秋の花をすべて楽しもう。


昨日の雨で、縦走路はややぬかるんでいた。


マツムシソウは、
数は減ってきたが、まだ美しい花を見ることができた。


大好きなツルリンドウも、まだ元気。


だが、ウメバチソウやキュウシュウコゴメグサはほとんど花期を終えていたし、
ホソバノヤマハハコの花も終盤を迎えていた。


数が増えていたのは、
アキノキリンソウや、


センブリ。


今年もセンブリはあらゆる場所で見ることができた。


4弁の花をパチリ。


ムラサキセンブリも数が増えていた。


いいね~


ムラサキセンブリとアキノキリンソウのコラボ。


タンナトリカブトも数を増していた。




猛毒だが、花は本当に美しい。


蜜蜂が花に飛び込む瞬間をパチリ。


白花に近いタンナトリカブトも見ることができた。


いいね~


そして、リンドウ。


天山の秋の花の最後を飾る真打登場。


近寄って、覗いてみる。


美しい~


このリンドウの花束を、あなたに。


そう、あなたに……


佐賀平野方面も雲海となっていた。


なんと、カワラナデシコを発見。


夏に草刈りに遭ったので、
種の保存のために再度咲いたのかもしれない。
なんだか得した気分。


これは、最初、サイヨウシャジンかなと思ったが、


花のつき方や、太くまっすぐな茎の部分を見て、
ツリガネニンジンかなと思い直した。


彦岳が見える所まで行って、引き返した。


いつもの場所で、こういう風景を見ながらランチ。
これから、“秘密の散歩道”へ向かう。


散歩道のツルニンジンの群生地では、
数はかなり減ったものの、まだ咲いて待っていてくれた。


カワイイ~


アケボノソウも次第に花の数が減ってきていた。


4弁の花をパチリ。


6弁の花もあった。


レイジンソウや、


タカクマヒキオコシも、ややピークを過ぎた感じ。


レイジンソウとタカクマヒキオコシのコラボ。


オタカラコウは、たくさん咲いていた。


シロバナサクラタデは終わっていたが、
代わりにサクラタデが咲いていた。


美しい~


ミヤマウズラは、終わっていた。
10月だもんね。


タンナトリカブトは山頂部や縦走路にしか咲かないと思っている人が多いと思うが、
実は、散歩道にも咲くのだ。


散歩道でタンナトリカブトに逢うと、嬉しさは倍増する。


センブリも散歩道でたくさん見ることができる。


今日、一番嬉しかったのは、ナギナタコウジュに逢えたこと。
群生地に行ってみると、たくさん咲いていた。


近寄ってみると、本当に美しい色をしている。


ねっ。


今日も「一日の王」になれました~


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