一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

登吾留山 ……登山者のいない静かな山は、センブリの群れ咲く山だった……

2012年10月14日 | 登吾留山
金曜日(10月12日)から長女が子供を連れて遊びに来ている。
よって、今日(10月14日)の休みは、
孫たちがまだ寝ている早朝を利用しての山歩き。
秋の花が揃っているこの時期、
「花の名峰」と呼ばれている山や、
紅葉を求めて「くじゅう」などの標高の高い山に登る人がほとんどだろう。
かつての私もそうであった。
だから、近くの山、無名の山に、
どんな秋の花が咲くかが分からないでいた。
知らないだけで、
近くの山、無名の山にも、
きっと驚くような秋の花が咲いているに違いない。
そう考えて(予測して)、近くの無名峰に登ってみることにした。

その山へは、自宅から車で30分ほど。
登山口から、やや荒れた道を登って行く。
この山に登って登山者に会ったことは一度もない。
いつ登っても、静かな山だ。


ちらほら紅葉している木がある。


秋の深まりを感じる。



この山にもノダケがあった。


サクラタデを発見。


天山で見るシロバナサクラタデと違って、
桜色に染まっている花弁が美しい。


ツルリンドウがまだ咲いていた。
大好きな花なので嬉しい。
一番の別嬪さんをパチリ。


この山には、アキノキリンソウが殊の外多い。


アケボノソウも群生していて驚いた。


5弁と4弁の花の競演。


秋の花に混じってスミレが咲いていて驚いた。


山頂からは、いくつもの山の重なりが見えた。


で、この山に登って、仰天したのは、センブリの花が多かったこと。


何十株もみることができたのだ。


数の多さでは、もしかしたら、天山より上かも!



この山では、まだ蕾が多かった。


これからが楽しみ。
そして、来年以降も楽しみ。
老後も楽しみ。(笑)
短い時間だったけれど、今日も「一日の王」になれました~


※【登吾留山】とは?
「登吾留山」は、私の造語で、「とある山」と読み、
架空の山名である。
情報公開できない稀少な花などが咲く山を
「登吾留山」=「登る吾(われ)を留める山」とし、
「とある山」=「どこかにある山」と曖昧に表現している。
山友のそよかぜさんは「夢見山」と美しく表現されているが、
同じ意味である。
時折、メッセージなどで「登吾留山」の所在地を訊かれることがあるが、
そういうワケで、お答えすることができない。
御了承を願いつつ、(お教えできないことを)お詫び致します。

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