ワルキューレ
2008年/アメリカ=ドイツ
Real Mission Impossible
総合
70点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
歴史上の‘イコン’となっている人物を扱っている作品としてスティーヴン・ソダーバーグ監督のチェ・ゲバラの2部作が公開されたばかりであるが、『ワルキューレ』も1944年7月20日のヒトラー暗殺未遂事件を史実に沿って描いたものである。
『ワルキューレ』はヒトラーが主役ではないが、ヒトラー暗殺計画の中心人物であるクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐が主人公である以上、彼の対立相手であるヒトラーも描かなければならない。ブルーノ・ガンツがヒトラーを演じた『ヒトラー~最後の12日間~』(オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督 2004年)や『わが教え子、ヒトラー』(ダニー・レヴィ監督 2007年)など最近はヒトラーの既成イメージを壊すように描く作品もでてきているのだが、残念ながら『ワルキューレ』のヒトラーは今までの‘強持て’のイメージをなぞっているだけである。これが問題である理由は、ヒトラーのイメージが変わらないのであるならば、その対立相手であるシュタウフェンベルク大佐のイメージも変わりようが無いからである。シュタウフェンベルク大佐は本当に‘良心’と‘忠誠心’の間で葛藤した末に‘良心’に従ってヒトラーを暗殺しようとしたのだろうか? 本気でヒトラーを暗殺するつもりでいたのならば何故彼は確実にヒトラーを仕留めるために‘自爆’しなかったのだろうか? 大佐に‘野心’はなかったのだろうか? ヒトラーの生存が確認されても大佐についていく人がいなかったのはヒトラーに‘強持て’以外の魅力があったのではないのか? せっかくの大作であるのに結局全ては謎のままであり、‘イコン’を壊せなかったという点に関して言えばチェ・ゲバラの2部作と同じであり、つまり失敗(=Mission Impossible)ということである(もっともシュタウフェンベルク大佐の‘負の側面’も描くことにするとなると撮影許可が下りなかっただろうが)。
しかしこの作品を単にサスペンス映画として観るのならば、本当の意味での‘ミッション・インポッシブル’として相応に楽しめるものには仕上がっている。
ヒトラーを‘正確に’描くことはいまだに難しいことであり、トム・クルーズに期待し過ぎてはいけなかったのである。(『ナチスと映画』 飯田道子著 中公新書参照)
金監督「分からない…」なぜイチローと勝負を…(スポーツニッポン) - goo ニュース
イチローと勝負することになった経緯は多分前回のWBCから始まっているのだと
思う。前回の一次予選の前のイチローの「戦った相手が『向こう30年は日本に手を
出せない』という感じで勝ちたいと思う」という発言に対して、韓国はその相手が自分
たちのことだと思って以来イチローを目の敵のようにしていた。そして今回のWBC
のイチローは調子があまり良くなかった。次のバッターの中島は日本人選手で一番
打率が良かった。普通に考えればイチローは歩かせるべきであったのだろうが、
このような漠然とした要素がイチローとの勝負につながったのであろう。そしてその
チャンスをきちんとものにするイチローはやっぱり凄いとしか言いようがない。