メグ・ライアンが映画監督デビュー ロマコメ女優の監督転身が静かなブーム? - goo 映画
最近の女優としてのメグ・ライアンの凋落ぶりは気の毒なほどである。しかしその原因が
高齢であることは否定できないとしても、不運が重なっている気がしないでもない。
2009年に公開された『メグ・ライアンの 男と女の取扱説明書(Serious Moonlight)』
で、メグ・ライアンが演じる優秀な弁護士のルイスが、夫のイアンと別れ話になり2人の自宅
においてこじれるという物語が密室劇という形で描かれている。低予算ながら物語自体は
途中まで悪くないのであるが、家に押しかけてきた4人の強盗が立ち去った後から、物語は
急展開してルイスの愛人であるサラが2人の仲の良さを見て黙って立ち去った後に、
次のシーンは2人に子供ができていて、次のシーンでは強盗の正体を簡単に明かして
そのまま物語は84分で終わってしまうのである。何故このようにストーリーが粗くなって
しまったのか調べてみたら、この作品の脚本家のエイドリアン・シェリー(Adrienne Shelly)
が2006年11月1日に殺害されたことにより、未完成になってしまった脚本を使用した
ために後半の物語展開が粗くなってしまったのだと想像するのであるが、それにしても
もっと上手く描けたようには思う。監督としてのメグ・ライアンに期待したい。