MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『マチェーテ・キルズ』

2014-03-01 21:35:51 | goo映画レビュー

原題:『Machete Kills』
監督:ロバート・ロドリゲス
脚本:カイル・ウォード
撮影:ロバート・ロドリゲス
出演:ダニー・トレホ/ミシェル・ロドリゲス/ソフィア・ベルガラ/アンバー・ハード
2013年/アメリカ・ウクライナ・ロシア

予告編の面白さに釣られて本編を観るといつもがっかりする作品

 『マチェーテ』(ロバート・ロドリゲス/イーサン・マニキス監督 2010年)については既に書いた通りで、本作にも前作と同様の問題があることが分かった。メル・ギブソンが演じた悪役のルター・ヴォズは予知能力を持ち、事前に敵の行動を予測することが出来るために負けたことがないのであるが、考えて行動しない主人公のマチェーテに対しては苦戦を強いられることになる。しかし実際のマチェーテの行動は十分に考え抜かれた上で行動しており、例え「B級映画」ではあっても最低限の設定を死守しなければ面白くならないと思うということを『マチェーテ』のレビューでも書いたのである。
 さらに問題なのは上映時間で、この手の作品ならば90分でまとめるべきであるはずなのだが、108分もかかっており、その上、結末は『マチェーテ・キルズ・アゲイン・イン・スペース(Machete Kills Again... In Space)』に持ち越されているので、中身が薄味になってしまっている。
 不思議なことに『マチェーテ』シリーズの醍醐味は本編よりも、本作の冒頭とラストで映されるような予告編にこそ見いだされ、その面白さが本編になると無くなってしまうのはどうにかならないものだろうか?
 いずれにしてもチェ・ゲバラ(Che Guevara)の代わりのように革命軍のリーダーとなっているルースが「シェ(Shé=彼女?)」と呼ばれているギャグは評価しておきたい。


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書道界を発展させる意義

2014-03-01 00:07:13 | Weblog

全日展前会長「私が書いた」=架空作品疑惑で文化庁に報告(時事通信) - goo ニュース
全日展会長が引責辞任 架空人物の知事賞受賞巡り(朝日新聞) - goo ニュース

 公募美術展「全日展」の知事賞受賞者が架空人物だったとされる問題で、主催団体

「全日展書法会」の龍源斎大峰前会長は、応募作が無かった16県分の知事賞受賞作を

自身が書いたと明かし、「3年ほど前からしていた。出品が無い県は翌年から賞が

出なくなる。全日展と書道界の発展のためだった。信頼を失墜させ、申し訳ない」と

謝罪した。「出品が無い県は翌年から賞が出なくなる」理由がよく分からないが、要するに

もはや誰もそれほど興味が無いものを無理やり「延命」させようとするからこのような

事態に陥った。孤軍奮闘の意気込みは買うが、一人で「発展」させるには無理がある。


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