原題『HAPPYEND』
監督:空音央
脚本:空音央
撮影:ビル・キルスタイン
出演:栗原颯人/日高由起刀/林裕太/シナ・ペン/ARAZI/祷キララ/中島歩/渡辺真起子/佐野史郎
2024年/日本
監督の真面目さが表れる「堅さ」について
どうやら近未来というのは2042年の5月らしいのだが、政治色が強いせいか「堅い」といった印象だった。校長先生の車を一人か二人で「立て」られるだろうかという野暮なことを言うつもりはないし、主人公のユウタが自分の携帯電話を預けていた同級生に返してもらう際に、その同級生が机の下から何台も机の上に出してくるようなジョークの数々も面白いと思うものの、それでも画面から「堅さ」がなくなることはなかった。1960年代の学生運動はその世代が全ての世代の中で一番多かったからこそ起こったわけで、今の現状から恐らく少子化が止まることがなであろう2042年の日本の若者たちの間でデモが起こることはあり得ないのではないかと思ってしまった。むしろ日本で起こり得ることは日本人と日本に定住する「外国人」との諍いであり、それは生徒を監視するAIシステムの是非以前に起こりえると思うのである。5月27日がダブっていたように見えた。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/cinranet/entertainment/cinranet-https_www.cinra.net_article_202410-happyend_ymmts.html?_gl=1*w2pejb*_ga*MTEzMzY0MzIzMy4xNzI1NTM0NDIy*_ga_XJ5END643J*MTcyODMwNDU1Mi45OS4xLjE3MjgzMDY0MTMuNTMuMC4w