MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「下書き」を流出させる意味

2014-03-15 19:46:03 | Weblog

小保方さん「いけないと思わず」=「未熟な研究者」理事長は批判―会見4時間・理研(時事通信) - goo ニュース
小保方さん、博士論文は「下書き段階」とメール(読売新聞) - goo ニュース

 理化学研究所の石井俊輔調査委員長は、小保方晴子研究ユニットリーダーが論文の

見栄えを良くするため画像を加工したことを認めたと説明し、聞き取り調査に「やっては

いけないという認識がなかった」と話したというが、このような研究倫理が欠けている

人物を研究ユニットリーダーに据えた理化学研究所も責任は免れないと思うが、さらに

小保方は早稲田大学に提出したものとしてメディアに広まっている「博士論文」について

「学位審査をパスした(最終的な)ものではなく、下書き」と反論しているらしい。

しかしこれは、例えば、小説家が作品を発表した際に、読者から「面白くない」と

言われ、「下書き」だったと言い訳するようなもので、その下書きを持っているのは

書いた本人だけなのだから、何故わざわざ下書きを流出させたのかという問題になる。


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『アナと雪の女王』

2014-03-15 19:24:58 | goo映画レビュー

原題:『Frozen』
監督:クリス・バック/ジェニファー・リー
脚本:ジェニファー・リー/シェーン・モリス
出演:クリスティン・ベル/イディナ・メンゼル/ジョナサン・グロフ/ジョシュ・ギャッド
2013年/アメリカ

「真実の愛」がキスであるという先入観について

 今までのウォルトディズニーアニメーションスタジオ長編作品を全て観ているわけではないから、確かなことは言えないが、ストーリーにおいて新機軸と思えるものとして、例えば、大ヒットした主題歌である『Let It Go』が、行方をくらました姉のエルサを探しに出かける妹のアナではなく、姉のエルサ自身が、自分が持ってしまった、触れるものを凍らせ、アナまで傷つけてしまったため長い間抑えていた「禁断の力」を開放する喜びのために歌われる時、古い道徳観は意味をなさなくなるであろう。
 あるいはアナを救うために山男のクリストフがトロールに助けを求めた時、トロールにアナを回復させるには「真実の愛の力」が必要だと告げられる。クリストフのみならず、観客は「真実の愛の力」として王子ハンスとアナとのキスを想起するであろうし、ハンスがダメならばクリストフとのキスを観客は期待するであろうが、姉妹の愛情が男女の愛情を超える時、私たち観客は自分たちの思い込みを反省しなければならなくなるのである。

 


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