MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

48グループと坂道グループの楽曲のクオリティについて

2017-10-28 00:27:00 | 邦楽

欅坂46 『風に吹かれても』

 『風に吹かれても』を最初に聴いた時に、この曲は本来AKB48用の曲だったのではないかと思った。島崎遥香の卒業ソングだった『ハイテンション』に似ているためだったからで、実際に作曲も同じシライシ紗トリのものだった。しかし『ハイテンション』よりも『風に吹かれて』の方が断然クオリティーが高い。そこで気になったのが最近の48グループの曲に関してである。例えば、最近のNMB48の曲名は「まさかシンガポール」でSKE48の曲名は「意外にマンゴー」と完全にやっつけ仕事の「捨て曲」だと思うが、「まさかシンガポール」が収録されたアルバム『難波愛~今、思うこと~』も、シングル「意外にマンゴー」もオリコンで1位になっている。つまりそれぞれのグループのファンの「レベル」を見計らってリリースされているのである。
 それに比較して欅坂46が『不協和音』後にメディアで披露した『エキセントリック』、『月曜日の朝、スカートを切られた』、『危なっかしい計画』そして『風に吹かれても』まで、欅坂46のファンでなくても聴きごたえのある楽曲ではないだろうか。
 もっともこれだけダンスのクオリティーを上げるためには固定メンバーでなければ無理なわけで、意外だと思われるが、例えば、『風に吹かれても』のライブパフォーマンスにおいて1列目と2列目が入れ替わる際に、平手友梨奈と長濱ねるのアイコンタクトの視線がチャーミングに見えるのは、同じパートで他のメンバーがダンスに気を取られてお互いの目を見つめ合うだけの余裕がないところにあり、さすが実質「2トップ」と言える。ブリッジの部分で今泉佑唯の背後に回り込むためにダッシュしている平手が可愛い。MVに関して言うならば、平手が「名探偵コナン」風のコスチュームなのは場面設定がマフィアの取り引き場所だからであろう。菅井友香の喜怒哀楽の激しさも面白い。

 危惧していることは48グループの楽曲のレベル低下がAKB48にも及んできているように感じることで、例えば、50枚目シングルとなる渡辺麻友の卒業ソングであるはずの『11月のアンクレット』が、渡辺の前のセンター曲『ラブラドールレトリバー』や小嶋陽菜の卒業ソングだった『シュートサイン』ほど良いようには聴こえないことで、もちろんいつものように100万枚を超える売れ行きを見せるのではあろうが、このままでは近いうちに48グループと坂道グループの立場が逆転するような気がする。
 しかしそもそも48グループのコンセプトは「クラスで2、3番目くらいの女の子」を集めるというものだったはずで、学校で一番の女の子たちを集めたような坂道グループに勝てる訳がないのではある。
 ちなみに特典映像は「Type B」が一番面白い。長濱ねるが運営側に重宝される理由がよく分かる。

欅坂46 Type B 特典映像『グループ発展祈願の旅 ~群馬編~』予告編


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