原題:『Sound of Freedom』
監督:アレハンドロ・モンテベルデ
脚本:アレハンドロ・モンテベルデ/ロッド・バール
撮影:ゴルカ・ゴメス・アンドリュー
出演:ジム・カヴィーゼル/ミラ・ソルヴィノ/ビル・キャンプ/エドゥアルド・ベラステーギ/ハビエル・ゴディーノ/スコット・ヘイズ/ゲイリー・バサラバ
2023年/アメリカ
「真実」の奥深さについて
芸能事務所のオーディションの名目でロベルト・アギラ―ルの娘のロシオと息子のミゲルが誘拐される事件をきっかけに、アメリカ国土安全保障省の政府捜査官のティム・バラードは秘密裏に国境を越えて南米コロンビアに赴き現地の支援者たちと「スコーピオン」と称するボスが支配する犯罪組織本部の摘発に乗り出す。これが実話を基にしているというのだから驚く。コロンビア辺りだと政府が介入できないギャング組織がまだ存在しており、現代の奴隷の人数は奴隷制度があった時代よりも多いらしい。
『ACIDE/アシッド』(ジュスト・フィリッポ監督 2023年)は確かに「真実」を描いていており、本作もまた国際的な児童誘拐や人身売買や性的虐待を描いているのだが、本作に関して言えば、後半は明らかにフィクションで、これくらいのエンタメ感を出さないとなかなか人々の興味を惹けないのではないだろうか。
しかし本作の特異な点は原作のモデルとなったアメリカの元政府職員ティム・バラード本人が、彼がCEOの会社の5人の女性従業員に対して不同意性交があったと有罪判決を受けていることで、まさに「ミイラ取りがミイラになる」という話なのだが、より正確を期すならば「ミイラに関わっている内に自分自身もミイラだと分かった」というような感じだろうか。作品の最後に本人が出演して映画公開に困難が伴ったと語っている理由はこのことなのである。
主題歌であるジャスティン・ジェッツの「サウンド・オブ・フリーダム」を和訳しておきたい。
「Sound of Freedom」 Justin Jesso 日本語訳
ずっと君のそばにいるために
僕が知っていることは
ただ希望を手放さないということだけ
僕は君の輝きの方へ向かっている
僕に力を与えて欲しい
僕に力を与えて欲しい
僕の愛とは
僕が君を見つけるまで戦うこと
決して諦めない
すぐに僕は君のそばに行くよ
輝きに至る僕の道を見つけることが僕の唯一の信条
闘って目を開けることが僕の唯一の強み
僕に力を与えて欲しい
僕に力を与えて欲しい
僕の愛とは
僕が君を見つけるまで戦うこと
決して諦めない
すぐに僕は君のそばに行くよ
絶望の中で愛を見つけること
最も困難な夜に希望を見つけること
空が暗くなるほど輝く光は明るくなるんだ
怯えるが故に信条を見つける
強みが見つければ君は生き残れる
空が暗くなるほど輝く光は明るくなるんだ
夜を突き抜ける僕の道を見つけるための力を与えて欲しい
君の安寧を見つけるための力を
僕は君を置き去りにしたりはしないよ
Justin Jesso - Sound of Freedom (From "Sound of Freedom") [Official Music Video]
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