『アダムとイブ』(1963-67年)
もう終わってしまったが、5月6日まで東京都現代美術館で催されていた靉嘔の展覧会
「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」は素晴らしいものだった。レインボーを利用した緻密で
ありながらユーモアにも溢れた作風で、個人的には1993年頃に制作されたオリンピックを
テーマにしたものが良かった。81歳の靉嘔は間違いなく現代アートの第一人者であるが...
埼玉県立近代美術館で5月20日まで催されていた「草間彌生 永遠の永遠の永遠」は
今年83歳になる草間彌生の、ここ2、3年の間に制作された新作が展示されており、その
バイタリティーだけでも凄いのであるが、ヴィデオで草間は「ピカソやウォーホルよりも
有名になりたい」と宣言していた。精神病院を拠点に活動しているアーティストに勝てる人は
いない。