原題:『ゼンブ・オブ・トーキョー』
監督:熊切和嘉
脚本:福田晶平/土屋亮一
撮影:小林拓
出演:正源司陽子/渡辺莉奈/藤嶌果歩/石塚瑶季/小西夏菜実/竹内希来里/平尾帆夏/平岡海月/清水理央/宮地すみれ/山下葉留花/小坂菜緒/真飛聖/八島智人
2024年/日本
「3人娘」と「11人娘」の違いについて
修学旅行で地方から東京を訪れた女子高校生の2024年6月5日の一日が描かれている。アイドルグループ「日向坂46」の4期生メンバー全員が出演しているのであるが、脚本も上手く演出も巧みで、このように与えられた「お題」をそつなくこなせる監督こそが実力の持ち主と見なされるはずで、昔の80年代の角川映画を彷彿とさせる。というよりもより洗練されたもののように見えるのは、脚本、演出に加えて今の若いタレントの器用さも大きく貢献しているような気がするが、昔の角川映画ほど興行的にヒットが難しいのは、そのような優秀なアイドルグループが多すぎるからであろう。