寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

JR福山駅前から入江跡を辿る(その2)

2011年09月28日 | 郷土史
宝町(西)交差点(伏見町歯科クリニック前)から船町(北)交差点方面を望む。現在この道路には「きたはま通り」という名称がついているが、北浜とは入江より北側のことを指し、南側は南浜と言った。北浜の一角にとんど(左義長)のミニチュアが設置されている。

 福山の左義長は水野勝成が城落成して入城の際、これを祝って深津村で従来行っていた裸とんどにちなみ、城下町の町々が頂に各種の飾りをつけて城下をかつぎまわったのが、勝成の気に入り以後毎年慣例となり、各町も、それぞれ趣向をこらして飾りものをして正月十四日朝に東堀端に整列して、城主の御覧に供し、その後で市中をかつぎまわり、午後四時ころから薬師沖でこれを囃して焼いたものである。

 とんどの構造は、まず大きな竹竿を四本立て、足を開き、七・八分まで縄で捲上げ、その竿頭を合わせて、あたかも尖峰のごとくしたので、これを山といった。台輪で四脚を固め二本のにない棒を通す。外部は太い注連縄をもっておおい、高さはおよそ三丈約九・〇九メートルばかりで、上部に松葉で作った三蓋という大皿形のものを作り、この上に鶴亀・花車・かんこ鳥など思い思いの飾を付け、その上に孟宗の笹竹一本を貫いて、これに扇子や短冊をさげ、下部の正面に藁額を作り、「歳徳神礼など貼り、その下の棚に一人の囃手が立って音頭を唄うのである。そして町内の若者がこれを担ぎ、左義長の前後左右から太い綱で倒れないように張って、町毎に纏を立てて進んだのである。

『城下町福山 / 村上正名(芦田川文庫 昭和六十一年)』

とんど(左義長)のミニチュア(福山市宝町)

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関東に移住して知った、はんぺんという食材

2011年09月28日 | 食材
関東のおでんには、白いはんぺんが入る。広島を去るまで私ははんぺんには縁がなかった。北関東暮らしではんぺんを見た時には随分と驚いたものだ。

はんぺんは魚肉練り製品の一種でマシュマロと麩を足して二で割ったような食感である。卵白の使用と加熱温度が独特のフワフワ感を生み出す。ほとんど噛む必要のない食材なので年寄りが好むのもわかる。

はんぺんにトマトソースを塗りとろけるチーズをのせてオーブントースターで焼いたはんぺんピザを若き日の私はビールのつまみとしてよく作っていた。

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