長野市大門町

大門町に辿り着いた私はハンカチで汗を何度も拭いた。善光寺郵便局や七味唐辛子の老舗が道路沿いにある。タクシーが頻繁に行き交う中、バス停の前で観光客が休憩していた。坂道の先に善光寺の仁王門を確認しスピードを更に上げた。

善光寺参道（長野中央通り）を進む

ＪＲ長野駅から善光寺までは約２ｋｍ。長野中央通りをゆっくり歩いて４０分程度である。バスやタクシーを利用して楽をすれば見失うものも多い。

町の様子を探るには「歩きが基本」というのが私の考えだ。新田町の交差点を通過して暫く進むと緩やかな上り坂になってくる。

信州の旅

県庁のある長野市の人口はおよそ３８万人。古くから善光寺門前町そして北国街道の宿場町として栄えてきた。松本市のような派手さはないが、全国から信心深い人達が集まってくる土地柄である。

八月には玉のような汗をかく

強い日差しで熱くなったアスファルト。外をちょっと歩いただけで玉のような汗をかく。頭が焼ける感じで喉の渇きを覚える。これは正常な生理作用だ。

しかし、汗が止まった場合は非常に危険である。意識が朦朧とする前に涼しい所に入って冷たいお茶やスポーツ飲料を飲むべきだ。年々厳しさを増す日本の夏。この現実を軽視した者が熱中症で病院に運ばれている。

カツオの銀皮を使った始末料理

カツオの銀皮造りというのもあるが、家で食べる場合は皮を引く。私は銀皮を捨てずに酢の物の具として使う。

フライパンにほんの少し油を入れて加熱し皮に軽く火を通す。これを塩でもんだキュウリ、茗荷とあえて加減酢を回しかける。

皮を焼くとクセが弱まりやわらかくなる。シャキシャキの野菜と一緒に食べれば、旨味も丁度よい。夏はやはり酢の物をつまみながら酒を飲みたい。

夏バテを防ぐ食生活

汚らしいハエがしつこくまとわりつく暑苦しい季節。体調を崩している人が多いことだろう。

私は夏バテ対策として睡眠を十分にとってバランスのよい食事を心掛けている。魚・肉・野菜をまんべんなく摂取する。肉よりも魚の方を多く食べているのは、さらりとした旨味が好きだから。

旬の魚介の一夜干しや塩焼きを口にするたびに、日本人に生まれてよかったと心の底から思う。

ゴーヤのお浸し

私が夏場にのみ作るゴーヤ料理。ゴーヤを半分に割り、種を丁寧に取り除く。スプーンを使えば簡単である。

ゴーヤを３ミリ幅に切り、沸騰した食塩水で１分茹でて氷水に移す。ペーパータオルで水分を拭き、花鰹を振り酢醤油をかけて食べる。

シャキシャキでほろ苦いゴーヤを齧りビールを飲む。汗をよくかいた後にはこんな簡単なつまみがさっぱりしてよい。