Vmaxに良く乗っている。仕事の打ち合わせや小物の納品、通勤など。仕事の付き合いが結構長い人からも「エッ、バイクに乗ってるんですか?」と言われたりして、如何に自分が長い間バイクから離れていたのかを実感したりする。
バイクは乗ってやるのが最大のメンテナンスの様なモンだ。そりゃ減る物は減るし、ヘタる物はヘタるのだが、継続して使っているバイクはノンオーバーホール5万km走行でも走るが、5年間動かしてないバイクはそのままでは直ぐには走れない。暫くはコマメに乗りながら気長に弄っていく事としたい。
さてもう一台、放置しっぱなしのXRである。
突然な様だが、図のように丸パイプを長手方向に一辺だけ切断したらどーなると思う?
細かい理論や数字的な部分は俺にゃ説明できないが、簡単に言えば丸パイプの径が大きくなる(口が開いてしまう)のだ。
刃物、レーザー等の切断方法を問わず(鋏やカッターナイフ、シャーリング等は除く)、基本的にはロス(加工によってなくなってしまう量・・・刃の厚みやレーザー光線の巾は削られたり溶けたりして無くなってしまう)があるが、例えばφ101.6の鉄パイプをディスクサンダーを使用して図のように切った場合、3mm(刃の厚み分=計算上の空論ですが)の厚みが削られてなくなってしまう。
元々から全く力が掛かっていなければ、外径は101.6のまま、3mmのスリ割りが入った状態の筈である。
・・・なのだが、現実には切り離された瞬間に本来は3mmである筈のスキマは倍位(測った訳ではない)に広がってしまう。
丸パイプではなく、角パイプでも同じ現象が起こるのだが、パイプ(引き抜きや押し出し等は除く)を製造する時は板材を曲げて突合せ部分を溶接しており、力を掛けると突合せ部分がくっつく状態で加工する為、一辺が切り離されると「ポン」と爆ぜてしまうのだと思っている。ちなみに俺のXRの自作マフラーで使用したφ100のA6063押し出し型材でも試しにスリ割りを入れたら口が開いてしまった。アクリルパイプ(アクリルはキャストと押し出しの二種類の製法があるが、パイプの場合どちらなのかは不明)でも同じ事が起こる。
全てのパイプ状の物は同じ現象が起きると思っていたが、たまたまトイレットペーパーの中芯をカッターで切ってみたら何故か逆に径が小さくなってしまった(笑)。アリャリャ。
丸パイプは真円を保つ為に張力が掛けられており、逆に真円であるが故に張力が発生していると勝手に思い込んでいるのだが・・・。
まあいい(爆)。えーと、バラした280エンジンのシリンダーの状態があまり良くないのだ。シリンダースカート右側に亀裂が入ってしまっているのは以前紹介した通り。
バラした状態での冷間時、上死点側は普通にクリアランスを保っているが、亀裂の入った下死点側は明らかにクリアランスが少ない。試しにピストンをヒートガンでチンチンに熱してシリンダーに入れてみると・・・何と入らねえ!
つまり上の例と同じ現象が起こっているのでは・・・と考えた。逆にクリアランスが小さくなっているのは、口が開いた結果、楕円形になってしまったのでは?
どのみちシリンダーはこのままでは使えないので諦めもつくのだが、問題はピストンである。
このエンジンはベースこそ中古であるもののフルオーバーホールしたので、状態としては新品と同じである訳だから、そんな状態で動いていたピストンを組むのはちょっと・・・。殆ど使っていないピストンを交換してしまうのは勿体無いのでかなり二の足を踏み、傷んだピストンを何とか修正できないかと試してみたのだが・・・結局全く同じピストンを新品購入する事にした。これが今月の頭の話。
ところがメーカー在庫が無く、なんと入荷は6月との事! これが現在XRを放置している直接の原因その1である。
実はもう一つ理由がある。
現在俺のXRで使用しているエンジンは元々焼き付いていたもので、焼き付いていた箇所以外も状態は悪かった。最終的に砕けてしまったミッションもその一つだが、腰下のベアリングの嵌め合いのクリアランスが非常に緩い。しかも全てのベアリングが。何で??
前回組んだときはPermatexというブランドのベアリング接着剤(嫌気性接着剤、ネジロックの様な作用の仕方をする)を使用して、メインシャフトやカウンターシャフト、バランサーのベアリングに関しては問題がなさそうであった。
が、クランクシャフトベアリングだけはベアリングがハウジング内で空転した痕があった。どうしよう? クランクケースは二基所有しているのでもう一基の方で組むのが確実だが、これまでの作業の積み重ねと考えるとゲンナリ。
右がベアリング接着剤、左が今回購入のクイックメタル。
液体ガスケットの様なシリコン系の物で接着してしまおうか・・・?と思っていたのだが、先日近所のバイク用品店にVmaxのフォークオイルやプラグを買いに行った際、店内をウロついていたらふと目に留まった物があった。
LOCTITEのクイックメタルというケミカルで、パッケージには「万能ガタ補修材、フラーホイールの組み付け・ベアリングハウジングのガタ補修」とある。正に今回のニーズにピッタリ。POGGIPOLINIのパッケージに入っており、¥600(税別)との表示があるが、売れなかったのであろう・・・税別¥600の上から税込み¥630のタグ、さらに特価¥504、その上に¥500、最終的に¥300のタグが貼られていた(爆)。税込み表記が義務付けられたのは2004年の4月1日だったと思うので、少なくとも3年以上前から店頭に並んでいた事になる。オーイ、中身は無事かー?
面倒臭いが一旦組んだ腰下をバラし、コレを使って組み直してやった。一気にやったので、写真はありません。スミマセン。ちなみに使用したのはクランクシャフトベアリングの片側一箇所のみ。他の箇所はベアリング接着剤が十分効いている様であったので、そのままとした。
余談だが、クラッチは取り敢えずくっつけてあるだけ。スプラインがズレてしまうのを嫌って仮組みしている。本来はチェーンテンショナーを先に組まなければならない。
チューブの中身はラメ入りの化粧品みたいなカンジ。そーいや俺、何を血迷ったか最近になって男性用コスメを使用している。別に変に色気を出している訳ではない。先日医者に行ったついでに血液検査をしてもらったのだが、「平均を超えて健康」との結果に気を良くしてお肌の健康も・・・とコラーゲン入り化粧水を使っているのだ。ナンかオカシイか?