THE FOURTH PARTY

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スーパーカー少年・その1

2008-02-20 15:00:14 | チョイ毒エッセイのようなもの

何かをコレクションする趣味は全く持ち合わせていないのだが、珍しくそれなりな数が集まってしまっている。

Epsn5074

これは缶コーヒーなどのオマケのミニカー。
120円の缶コーヒーの上部に、円筒形のケースをポコッと被せる形で添付されてくるアレである。要するにタダである。
クルマ・バイク以外のオマケには興味が無いので、ここにあるのは全てその関係の物。しかもクルマはいわゆる「スポーツカー」に限られる。 ※スポーツカー以外のクルマが、不本意ながら出てきてしまった時もある
ここのところはミニカーの企画は少なめで、プルバックカーが多いように感じるのは気のせいか? 先日は「街の働く車シリーズ」なんてのもあったぞ。そろそろネタ切れですかね。いずれにしても最近は極力コンビニに行かないようにしているので、なかなか数は増えていかない。

この中で気に入っているのは、白いランボルギーニ・カウンタックLP500S。一番上の段の真ん中辺のヤツ。Vmaxもあるんだけど、似てねえのよ。
ディスプレイとして使っているケースはガラス色のアクリルを使用した自作・・・と言いたい所だが、仕事の外注先に、何かのついでに余りの材料で作ってもらった物(スミマセン)。

以前はパッケージには例えば「ランボルギーニシリーズ」とかは書いてあっても、具体的に何が入っているのかは書かれておらず、例えばカウンタックが欲しいあまりに買い続けた結果、ランボルギーニウラッコが4台も溜まってしまうという悲痛極まりない事態を引き起こしていたが、最近はパッケージに中身に何が入っているか書かれているので便利だ。
最近の傾向として、缶コーヒー2個に対して添付される物が多い。元々は全長3cmあるかないかの1/100以下のスケールが主流であったが、缶コーヒー2個パックタイプでは全長5cm以上もある1/70~80となる。小さいタイプのミニカーは、デザインの再現性が実に微妙。造りもチープで、全く車種が判別できないものまである。対する1/70は、ミニカーマニアに言わせれば全くダメなのかもしれないけれども、アクリルケースに収めてみればなかなかの見栄えであるともいえる。

このオマケ作戦は飲料メーカーが行うケースと、販売店であるコンビニが行うケースとあるようだ。個人的な見解では前者ではサントリー、後者ではローソンの熱の入れ方が最も大きく、ミニカーの仕上がりもクオリティが高い。
過去にはメルセデスやジープなどのシリーズもオマケとして添付された事もあったが、やはりスーパーカー系への食いつきが最も良いように感じる。
俺自身もスーパーカー少年であったので、今でもそのカテゴリーが好きである。とりわけ「サーキットの狼」の関係に対しては特別で、いまだに単行本を所有しているほどだ。ココに並んでいるサントリーBOSSの「サーキットの狼シリーズ」では、買えども買えども風吹裕矢のロータスヨーロッパが出てこず、知人に譲ってもらった物だ。

さて。
ふと気づいたのが、ポルシェが1台も無い事。
ポルシェと言えばサーキットの狼でもポルシェ党である早瀬左近が駆り、スーパーカーブームの一端を担った立役者である筈だ。もちろん有償のプラモデルは現存しているので、メーカーがモデルカー化する事を禁止している訳でもないと思われる。
車メーカーは実はクルマの意匠を別商品に使用する際に発生する「デザイン使用料」の収入が、かなり大きいのだそうだ。
一頃ポルシェはかなりの経営難に陥ったが、近年カイエンなどの成功によって再び返り咲いた。確かその当時はトヨタや日産の10%前後の利益率に大きく差をつけて、17~18%もの利益を上げていたと記憶している(現在がどうなのかは調べてない)。これはシャーシの共有化など生産面での工夫が大きいと思われる。一般製造業の利益率は得てして10%程度であるので、ポルシェのそれは正にボ(ry

以下憶測ではあるが、コレに準じてポルシェの「デザイン使用料」が一定基準よりも高いのではなかろうか?
この料金が果たしてその都度支払われる物なのか、販売個数に対して出来高的に支払われる物なのか、或いは年契約的に支払われる物であるのかは俺は知らない。
※ちなみに聞きかじりのうろ覚えばかりで恐縮だが、クルマのデザインの著作権は、一般の製品と比べてもかなり特殊な存在らしい。細かい理由は失念してしまったが、確かに実用品であると同時にデザイン性が重要視される珍しい存在と言えなくも無い。例えば湯沸しポットや冷蔵庫のプラモデルやポスターは、仮に現存したとしても一般ウケするかどうかは疑問だが、クルマであれば全く普通だ。クルマに関しては著作権の期限にも特別な取り決めがあると聞いた気もするが、これも失念。

フェラーリはクルマという工業製品を売っているというよりも、「スーパーカー」という夢を売っているイメージが強く、またF1でも唯一ビジネスとして成功させていると聞く。だが我々一般庶民がフェラーリ(の新車)を購入して、その後それを維持していくのはかなり困難と思われる。
対するポルシェはスーパーカーであると同時に実用性もあり(と認識している)、頑張れば何とか購入できそうな価格帯のモデルも存在するのに、缶コーヒーのオマケとしては夢を手に入れる事ができぬのは、残念である。

コメント (4)
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