先日、仕事で車を走らせていたら、歩道に知人が歩いているのを発見。
彼は「お客さん」のカテゴリーに属する人であるが、ここ5年ほど仕事の付き合いは無い。
仕事の付き合いどころか、電話すらしてない。顔も見ていない。
俺が最初に勤めた看板屋の社長と「同じ釜の飯を食った仲」の人で、俺とも付き合いは古くて深い。
というよりも、「深かった」と表現すべきか。
何故に疎遠になってしまったのかというと、資金難で代金を支払ってもらえなかった為である。
いまだ100万円近い未収を残したまま。
詳しい事は割愛するが、俺的には「支払い意思はあるものの、支払い能力が無いもの」として、取立てを放棄した状態である。
まあそれはいい。
仕事のトラブルってのは、避けることが出来ないと表現しても良いほどに、大なり小なり必ず発生するものだ。
しかし、仮に客先とトラブって「仕事の関係」が切れた時、「人間の関係」はどうなるのだろう。
連絡が途絶えてしまったとする。すると金の問題は別にして、彼が病気になったり、入院したり、万一の事があったりしても、俺は知らずに生活する事になってしまうのだ。
俺は時々心配して、彼の自宅の前を通っていた。車が出入りしていれば元気でいてくれるだろうと思っていたのだ。
この人以外にも、あと2人ほど気に掛けている人がいる。
その内の一人は、2日ほど前に電話したら、「現在使われておりません」と・・・。ちょっと嫌な予感が。
冒頭の彼。
俺がクラクションを鳴らして手を振ると、手を振って返してくれた。
まあ俺も、懐かしくて嬉しかったのである。
・・・金払うまで仕事はやらんよ(笑)。