我社で使用しているエンジンウェルダー。新ダイワ(新ダイワ工業株式会社)製のEGW135。購入後かれこれ10年近くになる。
現場で鉄骨を被覆アーク溶接をしたり、また発電機としても使用できる。趣味のために溶接機を購入したいという人には、選択肢の一つになるのではないかな?
ちなみに196ccOHVエンジンはホンダ製。以前修理用の部品を注文したら、そのパーツは「ホンダ純正」の見慣れた箱に入ってきた。
このエンジンウェルダー、開業当初に、一人で持てる物を・・・と、フルカバーの静音タイプではなく、敢えて軽量なオープンタイプの物をチョイス。溶接機兼発電機としては、かなり小型の部類に入る。
仕事だけではなく、坂内2DAYSエンデューロでも毎年活躍してきた。実際にレース中に溶接をした事もあったな。
出来る限りメンテナンスしているが、オープンタイプの宿命であろうか、パッキンが劣化してきた最近では、燃料タンクに雨水が浸入してしまいがち。タンクに差し込まれているだけのフューエルゲージ部分から侵入するんだろう。いざ使おうとするとエンジンが掛からなかったりする。
燃料コックに錆が詰まっていたり、フロートチャンバーに水が溜まっていたり。
数ヶ月前にガソリンを抜いてメンテナンスした。
この時に燃料タンクに錆によるピンホールを発見したのでTIGにて修理。
暫くは調子が良かったのだが、長引いた梅雨によって再び不具合を生じ始めてしまった。
近所のバイク用品店に行って、定評のある「花咲かG」を購入した。
バイク用品とはいえ、ちゃんと会社の経費で計上されるのは不思議な感覚だ。
過去に2回ほど、バイクの燃料タンクの錆防止の為に「タンクライナー」と呼ばれる物を使用したことがある。こちらは、燃料タンク内部を予め樹脂でコーティングしてしまう物。
そのうち1回はVmaxに使用したのだが、現在も元気に錆を防いでくれている。
一方の「花咲かG」は、錆を除去すると同時にタンク内部を特殊な皮膜でコートするらしい。
何度か、あの「サンポール」で錆の除去を行った事があるものの、錆が取れてもまた直ぐに錆びてしまう。
錆の除去とコーティングが同時に出来る「花咲かG」は中性とのことで、安心して作業が可能だ。
さて、今まで俺がこの商品を敬遠してきたのは、価格のせいである。
たかだか、タダの液体1リットルに¥5250。
10倍から20倍に希釈して使用するとの事。今回は比較的錆が多目と判断し、10倍希釈にてタンクに投入。
温度管理も重要との事で、温度計とメスシリンダーを使用して、希釈率と温度ともキッチリ計ってやった。
この後様子を見ながら、12時間~1週間程度の間、漬け置きする事となる。
プラグも交換しておく。本来はBP6ESという抵抗無しのプラグが指定だが、バイク用品店には最近は抵抗無しは置いてないので、BPR6ESというSRなんかと同じ物を使う。
ところが、重大な事態が発生。
暫く使うことは無い筈だったエンジンウェルダーだが、急な仕事によって現場へ出動を余儀なくされる事となってしまったのだ。
燃料タンク無しでどうすんの?
そこで、280馬邪の燃料タンクが現場に出動。
田中代表のご尊顔は、どんなシチュエーションでも強烈な存在感を放つ。
使いっぱなしになりがちなエンジンウェルダーはこの後、完璧なメンテナンスとプチカスタムを施す予定。
“280馬邪の魂号”として、「HONDA」の刻印も消さなきゃ。
ウケケ