骨折ネタではありません(笑)。
280馬邪のホネ・・・いや、フレームである。
いつの間にかエンジンを降ろし、丸裸になった280馬邪。
一体何の為にこんなことをしているのか?
・・・それは、フレームの再塗装の為である。
そう、性能とは全く無縁の作業である事は間違いない。
が、俺は見た目を非常に気にする方なので、速さとは関係ないとはいえ、バイクにはやはり綺麗であってほしいと思うのだ。こういった地味な作業の途中でマイナートラブルを発見する事も多いし、何よりバイクが綺麗であるという事は、メンテナンスがキッチリと行われている証拠のような物なのだと思ったりもする。
さて、再塗装する時に旧塗膜を剥がす必要は必ずしもない。しかし、今回は理由があって剥離しなければならない。
「旧塗膜を剥がす必要はない」というのは、現在塗られている塗料の種類によって話が違ってくる。
剥がす必要が無い場合の例としては、純正のままの塗装の上に再塗装する場合や、2液ウレタンの上からもう一度2液ウレタンで塗装する場合など。
剥がす必要があるのは、異なる種類の塗料でサンドイッチしてしまう場合。これも100%剥がさなければならない訳ではないが、例を挙げ始めると止まらないので割愛。
今回剥がすのは、実はスケベ椅子色(今までの金色)は、ラッカーだからなのである。もちろんオーバーコートのクリヤーは2液性ウレタン塗料だが、この上から2液ウレタンを重ね塗りすると、リフティングをおこす可能性が高いので剥離する事としたのだ。
で、最近は良くできたもので、異種塗料をサンドイッチして塗装する為の塗料がある。
仕事で一度使用した事があるが、結構上手くいった。常識を覆されて驚いたな。
今回、この塗料の在庫があるのを忘れており、使わなかったのだ。この記事を書いているときに在庫してるのを思い出したわい。トホホ・・・。
スケルトン(塗装剥離剤)を塗って、地道に旧塗膜を除去。
サンドブラストでやるという手もあるのだが、吸い上げ式のブラストを使ってゼロから塗装を剥離するのは、非常に効率が悪い作業である。
人の感覚は色々あろうが、俺的にはスケルトンをチョイス。
気が向いたときに手を出して、数日掛けて歯ブラシでカシカシやり続け、ほぼ地肌状態に。
インチキ技だが、高圧洗浄(要するに水)でクリーニングしてやった。
全体にザッとブラストを施してから、下地塗装。
使用する塗料は、車両用に使われる事は珍しいであろう、ジンクリッチ塗料である。
前回スケベイス色に塗装した際に使用したところ、なかなか調子が良かった。なので今回も使用してみる事としたのだ。
ジンクリッチ塗料といえば、有名なのはローバルというメーカー。今回のは別メーカーだが、ほとんど同じ物と思われる。
亜鉛めっきと同様の錆止め能力があり、ある程度の耐熱性能も持ち合わせているのが特徴。
微妙な色合いのグレーで、完全にマットな仕上げになる。
そして、その上に塗るのは、田中麗震愚のT中代表の部屋着をイメージしたZ33(ニッサンのフェアレディZね)純正色のパール抜き・・・即ち、スケベ椅子色Ⅱなのである。
主剤と硬化剤は重量比4:1で混ぜるので、正確に量って混合する。
T中代表の部屋着に比べてどうでも良い情報であるが、XR250(MD30)のメインフレーム単体の重量は、9kgであった。
所詮は体重計で計ったので、あまり正確ではないヨ。
フレームのオイルタンク下部のストレーナーは、汚れがビッシリだった。
MD30&ME08でよく言われる、右ステップ後部の溶接部分の破断は、今のところ兆候すらない。
リヤフレームは既にボロボロ。
何度も溶接修理して、その修理跡のビードの横で割れ・・・を繰り返している。もう完全に寿命ですな。
ついでに先日のエンジンウェルダーのタンクと外装も塗ってやったわ!