THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

Birthday Blue

2014-09-17 10:16:41 | チョイ毒エッセイのようなもの

36~7歳までは加齢による体の変化を感じた事が無く、24歳くらいのままで止まっているような感覚があった。なので、誕生日が来て年齢が増えるという事は、信頼が増えていくような気がして、とても誇らしかった。

それがいまではどうだろう。 視力の低下と耳の不具合に悩み、古傷は疼き、怪我は治りにくくなった。 あれだけ徹夜仕事を続けても大丈夫だった俺が、たった一晩の徹夜でくたばるようになったし、顔の皺も増えた。髪はほぼ黒いままだけど、ここ数ヶ月で加速的に白いものが増えてきている。

若くてかわいい娘と会話をしていると、なんとなく「あっ、この娘、俺を完全に恋愛対象外として見ているな」というのを感じたりして悔しかったり(笑)。

いや、今回はそんな事を書こうってんじゃない(笑)。

 

俺は年長組の時、自分の誕生日に自転車に乗っていたら、車に撥ねられた。もちろん俺が左右確認せずに飛び出したのだ。大した怪我はなかったんだけど、自転車はフレームが曲がってしまった。

そのちょうど1年後、今の正吉君と同じ小学1年生の誕生日。道端でしゃがんで遊んでいたら、車に撥ねられた。この時は左足の脛骨(今回の正吉君の骨折と全く同じ)を折り、しばらく入院するハメになってしまった。

そんなことがあったものだから、「トラウマ」とまではいかないが、俺は小学校に通う間、自分の誕生日は一歩も家の外に出なかった。(ちなみに誕生日は祝日である)

今回の正吉君が俺の誕生日に近い日に骨折したので、そんなことを思い出してしまった。

 

俺はそれ以来、20回ほど骨折をしている。20回というのは少々フカシが入っているが、軽く10回を超えるのは間違いない。

社会人になるまでに3回、残りは6割くらいがバイク。バイクの場合は肋骨を折ったのが多い。

何度も骨折をして分かった事、それは「人間の体は治るようにできている」という事だ。

 

正吉君を連れて行っている病院は、俺もちょくちょくお世話になっているところ。なので先生も、親が親なら子も子だな、と呆れ顔である。「家系的に骨折には強い」などと根拠があるのか無いのか分からんことをいい、ギブス以外の処方はない。

俺が、やれカルシウムだ、タンパク質だ、ビタミンKだDだ、などと食事作りに励んでも、医療的にはそれほど効果は無いのだそうだ。それよりも常日頃からバランスのとれた食事をすることが大事。

そして本人が治ろうとする強い意志を持ち、俺が正吉君に早く治れと願う気持ち。周りの人達の気持ち。それが何よりの薬になるだろう。俺がメニューに気を遣うっていうのは、そういう事だ。

 

先日、モトクロスランド多度からレターパックが送られてきた。

ややっ、気を遣わせてしまったか?・・・と恐る恐る開けてみると・・・

大爆笑。

カルシウムふりかけやら、ココアやらを盛りだくさん。

俺は立場上、お中元やらお歳暮を贈ったり贈られたりという事が多いのだが、実はあまりそれが得意ではない。

自分が贈る場合はともかく、いただく立場の場合、綺麗な箱に詰められたお菓子や酒類を見ると、必要以上に恐縮してしまう。それよりも第3のビール24缶入りを熨斗もラッピングも無しとか、駄菓子ダンボール一杯の方が嬉しいし、むしろ気持ちが伝わってくるんだよね。

相手によっては俺も実際にそうしているし、お見舞いの時は(深刻な場合は除く)エロ本を持っていく事にしている(笑)。

今回のふりかけは、とても嬉しいなぁ。

 

そんなこんなで、日曜日は全日本モトクロスの近畿大会を観に、名阪スポーツランドへ。

朝早く到着して、最初のうちはインフィールドで観てたんだけど、しばらくしたら頭上から「おーい、正吉君ー!!」と、聞きなれた大きな声。見上げると対岸のヒルの上からで、多度のちゃちょうだった。

正吉君は移動が困難なので、結局ほぼ一日をちゃちょうを中心にした多度の常連さんたちの中で過ごさせてもらう事に。

右後ろから聞こえる“ちゃちょう”のボヤキがなかなかユニークで(笑)、失礼ながら「俺と割と感覚が近いなぁ」と思ってしまった。

ギブスにメッセージを書いてもらったり。

全日本モトクロス観戦なんて初めてだったけど、結構見ごたえがある。でも、もうちょっと観客が多くてもいいんじゃないの?

俺はまた行くよ。

コメント
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