ここ数年は諸般の事情で、俺は田中麗震愚の活動に直接は携わっていなかったのだが、今年は坂内2DAYSエンデューロの本番だけは裏方として参加することとなっている。裏方・・・ということは、俺は走らないということである。
今年はライダーの規定人数が揃わないことやら何やらで、今までに無い布陣となる。
中でも目玉は、今まで「酔いどれメカ長」として当日のピット番としてのみ活躍してきたT浦さんが、今年はライダーとして参加すること。T浦さんは、オフロードライディングの経験は、無い。その他のライダーも初級者が多く、間違っても入賞はありえないだろうという構成(笑・・・失礼!)。
物事を変わらない体制で長く続けるというのはとても難しい。この坂内2DAYSエンデューロに連続してずっと出場し続けているチームは意外と少ない。
実際にこのレースに何度も出てみると分かるのだが、メンバーの予定が合わずに人数が揃わなかったり、マシン準備の問題が発生したり、お金の問題もあったり。また、毎年変わらずテンションやモチベーションを保つのも、結構大変なはず。
田中麗震愚は、比較的初期の頃から間を空けることなく出場し続けてきた。それは、てんでアテにならない代表を中心に、毎年コンセプトを変えてきたから出来た事だろう。
バリアブル・コンセプト・チーム、田中麗震愚である(笑)。
まあ、それはいい(笑)。
T浦さんはオフロードはおろか、ここ数年はバイクそのものに乗っていないはず。今年になってCRF250Mを購入して8の字などの練習をしているようだが、それで坂内を走れるとは限らない。
そこそこ乗れる人間であれば、坂内はガレていて怖いだけで路面は単調であるので、比較的簡単なコースと言えると思う。しかし俺は、初心者の大半はマトモに走れないのをこの目で見てきている。
T浦さんがいよいよ坂内に練習に行くことになったのだが、メンバー内で誰も同行の都合がつかず、正吉君の骨折で休日のスケジュールに余裕のある俺が練習に付き合うことになったのだ。
別に、正吉君の代わりにT浦さんに稽古をつけようってわけではない(笑)。
15日の10時ごろ、坂内に到着。家事をやっていると、どうしてもこれくらいの時間になってしまう。・・・んが、T浦さんが見当たらない。車もバイクもある。周りを見回してもいないし、トイレにもいなかった。
仕方ないなあ・・・と自分の準備をしつつ、ふとT浦さんの車の中を覗くと・・・いた(笑)。
話を聞くと、俺の到着を待ちきれずにコースに入り、どうにか1周したものの、2周目で転倒。足首をひねってしまったとのこと。
ドラゴンボールで言えば「激しくヤラレて“気”がゼロに近くなっている状態」で(笑)、俺もT浦さんの存在に気付かなかった(笑)。スカウターを用意しなきゃ(爆)。
人の怪我の具合は分からないけど、もしもそれほど酷くないのならば、せっかく来たのだから走っておいた方がいい・・・と説得。何とか走り出したんだけど、コケたり、その後のエンジン再始動ができなかったり。
アカン、T浦さん、今までに見たことのない目をしてる(笑)。
フルコース走るのが無理なら、とりあえずはショートコースを走ってみる事を提案。1時間エンデューロで使うルートで、アップダウンのあるところをかなりカットできるので、随分と楽なはず。
このころ、N皮君が「飛び入り参加」として登場。もちろんそれは嬉しかったのだが、その後の彼の行動には憤慨(笑)。
そもそもこの日は、「T浦さんの練習」が大前提である。日にちを設定したのもT浦さんだし、バイク(本番で使用する芋樽号=長年、田中麗震愚が坂内2DAYSで使っているマシン)を持ってきたのも彼。そして俺もそれに合わせて片道2時間10分かかる坂内にわざわざ来たわけだ。
本番に向けて、マシンの調子が気になるのは分かる。俺も芋樽でコースを走ってみたかった。でも、本日の趣旨を考えて、駐車場内を軽く乗る程度に留めたわけ。
それなのに、T浦さんが凹んでいるのをいいことにして、T浦さんが持ってきた芋樽号を乗り回してしまうってのはど~なのよ(笑)。
しかも、自分のバイクはちゃんと持ってきてるのよ、このヒト。
意気消沈しているT浦さんを説得して、ヘルメットまで被ったのに、芋樽にN皮君が乗っている事を知り、T浦さんはウェアまで脱いでしまった・・・。
N皮君は初めて坂内を走ったとき、コースのハードさに凹んで、ものの1分ほどで逆走して帰ってきた(笑)。いまでこそそこそこ結果を残したりしてるが、初心を忘れるってのもど~なのよ。
左側の人が、そのKY野郎(笑)。
自分が乗って汚したんだから、自分が洗えっちゅーに。
皆さん、彼を見かけたら「KY野郎」と呼んでやってください。
※批判そのものはマジだが(笑)、多分にジョークも含んでいるんで、石とかは投げつけないようにお願いします。
さて、T浦さんに付き合って、バイクを持って行った俺。
T浦さんのペースに合わせて、延々と周回するイメージを持って現地に行ったんだけど、KY男の心なき行動もあって叶わず(笑)。
無理せぬ程度に8割ペースで数周走ってみた。そしたら、結構走れる事が判明。ジョグの効果・・・と言いたいところだけど、そう言うにはトレーニングのメニューが甘すぎる。正吉君にライディングを教えているんで、自然と自分もイメージランニングができているのが大きいかな、と。
これなら、今年中に何らかのレースに出れるかも・・・ヒヒヒ
早朝より連行された正吉君は、本を一冊読み切る忍耐力がない。
読むようにと渡しているのは、俺が彼と同年齢の頃に読んだ本ばかり。情けなや。
連休明けて、ついに登校開始。
ギブスを嵌めた左足はどんどん細っていくが、上半身は鍛えられる。
これを機会に、メソメソ・ボヤボヤ・モタモタを直せよ!!