THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

命の授業

2017-06-06 11:54:49 | チョイ毒エッセイのようなもの
昨日、我が家の愛猫、2代目チャチャが死んでしまった。


最近、階段の2階の手すりのてっぺんがお気に入りだったので、そこで眠りこけた時にバランスを崩して下まで落ちてしまったのではないかと思う。留守中の出来事で、真相は分からない。
打ち所が悪くて、肩甲骨を骨折し、肺で内出血との診断。経過観察するしかないと言われて帰宅後、すぐに息絶えてしまった。

我が家に来たのはちょうど5年前。初代チャチャを亡くして寂しく思っていたところ、友人のN造さんとこに子猫が4匹産まれたと聞きつけて、貰ってきた子である。
俺が大好きなキジトラ。今まで何匹も飼ってきたけど、全てがキジトラ。野性味のあるところに魅力を感じるのだと思う。

2代目チャチャが我が家に来た直後、家庭の崩壊が一気に始まった。
長女が小6、次女が小4、正吉君が年中の時である。俺の負担が一気に増えて、猫の世話どころではなくなった。
家は留守がちとなり、避妊手術を受けさせるのも遅くなった。このせいか引きこもりな性格となり、気に入らないことがあると牙をむき出して怒ることもあった。
本当に機嫌のいいときだけ膝の上に乗ってくれたかな。

比較的大人しいキャラの3人の子供たちとは馬が合ったようで、特に長女にはベッタリだった。
滅多に感情を表に出さない彼女が、昨晩は珍しく泣き叫んだ。

俺が小3のときに貰ってきた猫が、小5のときに出かけたきり帰ってこなくなった。
1週間くらいメソメソ泣いていた。
今回も随分と涙を流したよ。

長女は朝、目が真っ赤だった。
今日から修学旅行の次女は、沈みきった気持ちのまま出掛けていった。
正吉君も泣いてたけど、事実の受け入れと感情が、今ひとつリンクしないみたいだ。もうちょっと成長してもらわないと。

ペットが死んでしまうともちろん悲しい。でも別の子猫を見かけると、死んだ猫の魂が乗り移っているみたいで、懲りずにまた飼いたくなる。
猫は人間よりもはるかに寿命が短いので、死を受け入れるというのも猫を愛することの一つではないだろうか。

ただ、2代目チャチャは飼い主の責任を果たしきれなかった反省が大きい。もう少し家庭が落ち着くまでは3代目の迎え入れは自重しようかな、と。
それが数ヶ月、あるいは数年になるのか。まさかたったの数日のことなのかは分からない。

崩壊しかけた家庭で、子供たちの話し相手となり、共に育ってくれたチャチャ。
ありがとう。











コメント
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