ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

MICHAEL CONNELLY

2007年08月18日 | 海外ミステリー(洋書)
洋書書評の第一弾として、誰にしようか迷ったが、多分、これからも長いお付き合いになるだろうし、ブッシュ大統領も愛読しているとのことで、MICAEL CONNELLYを選んだ。

①LOST LIGHT

HARRY BOSHという引退したばかりの刑事が一人で4年前に未解決で終わった事件を解決するという物語だった。非常に地味な作品と感じた。しかし、正義感にあふれ、サックスを練習するという洒落たところもある主人公に魅力を感じた。また、この作品は、初めて、一人称で自分の感情移入しながら読めるとのことだったが、その通りだった。この小説は何を言いたいかというと、愛情なのかも知れない。お金と人間の関係なのかも知れない。
人間を描いているという点では、なかなか良い作品にめぐり合えたものである。

②THE CONCRETE BLONDE

ハリーボッシュものだが、法廷シーンが多く、中々、手ごわかった。特に、法廷費用のところが、英語力不足で良くわからなかった。だが、非常によく出来たストーリーだった。容疑者が、2度、3度とかわり、さらに、証拠不足のところなど、これでもかというところだし、殺されたのは、別人だったりと、手が込んでいた。ハリーボッシュのヒーロー的な正義感や、母の秘密などもよく書けていた。これが、すっきり読めるような英語力になりたいものだ。

③LINCOLN LAWYER

マイケルコナリーのボッシュものではない作品を読んだ。人気のトップ10に入っているものだけに、久々に、夢中になった。特に法廷シーンは、秀逸だった。今までも、いろいろな法廷シーンを読んだが、多分、ベストではないだろうか。法廷シーンの検事と弁護士のだましあいのシーンは、興奮した。

④THE POET

マイケルコナリーのハリーボッシュシリーズ以外のもので高い評価を受けている作品だが、おそらく、今まで読んだ中のトップ10に入る完成度ではないかと思う。ところどころ、集中力が続かず、難しいところもあったが、双子の記者が、自分の警官の兄が自殺に扱われたのを、疑問に思い、殺人鬼に迫る。しかも、どんでん返しが2度あるというのもすごいと感じた。最後の終わり方も、なにやらはっきりしない、苦い終わり方が、このPOETという題名には会っているのかも知れない。マイケルコナリーの筆の力、着想に驚いた作品だ。

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