ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

D.PRESTON & L.CHILD

2007年08月18日 | 海外ミステリー(洋書)
洋書書評の第2弾としては、D.PRESTON & L.CHILDを選んだ。
理由として、エラリー・クイーン同様、2人の合作というところに感じるものがある。また、シリーズ物は飽きるので、少し、避けている私にしては珍しく、主人公PENDERGASTの魅力から、次が読みたくなっている。
やはり、長いお付き合いになりそうである。

①THUNDERHEAD

ミステリーばかり読んでいたので、ちょっと、変わったものを読んでみたいと思っていたところに、丁度、良いものが見つかった。インデイジョーンズばりに考古学の発掘に近い内容だが、もっと、学術的だし、また、ミステリーぽいところもあるしで、読み応えがあった。ただ、単語は、手ごわいものがあった。最後の150ページくらいを2日で読み通せたのは、それだけ、スリルに満ちていたせいかも知れない。

②CABINET OF CURIOCITY

THUNDER HEADの二人が危機一髪で助かる物語。ニューヨーク歴史博物館を舞台に、連続殺人犯と、PENTERGESTが登場し、非常に面白かった。だが、わかりにくい部分も多かった。だが、この作家もやみつきになりそうだ。特に女主人公のNORAは、非常に好感がもてるし、ストーリーもダンブラウンよりも重みがあるような気もする。PENTERGESTは、次の作品でも登場している。

③BRIMSTONE

前回読んだTHE CABINET OF CRUIOCITYの主役とも言えるPEDERGASTや、他の作品の登場人物が出てきてオールスター的な作品だが、NY、イギリス、フィレンツエと、場面も代わり、複雑で、難しい物語を違和感を感じさせずに読ませるところがすごいと感じた。特に、要塞のような場所への侵入や、城からの脱出などの描写は、非常にうまいと感じた。読後感も悪くなく、そのドンデンガエシも、これでもかというくらいで、前半は、少し読みにくかったが、後半になるにつれ、どんどん読み進み、700ページを超える大作ながら、読みきることができた。

④RIPTIDE

海洋ものアクション、新宝島のような宝捜しの話だったが、場所の情景や、船の用語などがわかりずらい感じがした。しかし、洞窟ものを書かせたら、すごいというだけあって、ジュールベルヌの地底探検のような面白さもあった。まさに、恋あり、アクション有りで、十分楽しめた。最後は、放射能をあびた剣などは、まさに今、巷で話題になっているソ連の暗殺事件に近くて、面白く感じた。

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