銀座で開かれている「フェルメール光の王国展」に
行ってきた。
この展覧会のユニークなところは、すべてが複製画
なのだ。しかし、全37作品を一度に見れるのだ。
もし、原画であるとしたら、そんな機会は、まず、
絶対にありえないだろう。
なにしろ世界約13の美術館に散らばっているし、
公開されていない作品もある。中には、「合奏」の
ように盗難の上、行方知らずの作品もあるのだ。
今回の複製画は、オランダのフェルメールセンター
からデータで入手したものを描かれた当時の色調で
かつ、原寸で再現したものだ。
更に、額まで、展示されている美術館と同じものだと
いるこだわりようだ。ルーブルの「レースを編む女」は、
こんなかわいらしい額なのかしらと不思議に感じた。
原寸の絵も、こんなに大きかったのか、こんなに
小さかったかしらと、新しい発見があった。
再現された色調は、どちらかというと明るい色調に
なっているが、痛んでいる部分までは修復
されておらず、明るい分、目立つことになっている
場合もあった。
しかし、おおむね、良好で、見事な再現だと思った。
画集などで見ているときは、後半、筆力が衰え、
偽物と言われるのもうなずけると思っていたが、
こうして、原寸で再現された絵を見ると、筆力は
衰えてはいても、やはり、これもフェルメール
ではないかと思いが変わったのが不思議だった。
ベルリンやマウリッツの美術館展も重なり、人気
なのか、この展示会も8月終わりまで1ヶ月延長
するという。
興味のある方は、ぜひ、ご覧いただきたい!
http://www.vermeer-center-ginza.com/
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