ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

コロナと潜水服(奥田英朗)

2023年06月05日 | 国内ミステリー

奥田秀朗の5編の短編からなる「コロナと潜水服」
を読んだ。

他の書評でも、後半の2編、「コロナと潜水服」と、
「パンダに乗って」の評価が非常に高いが、納得だ。

この2編は、傑作と言っても良いと思う。じんわり、
感動したり、涙腺が緩んで、心地よい気持ちになれた。

前半の3篇も、同じ、霊にまつわる話であり、悪くはないが、
後半3篇ほどではなかった。

「空中ブランコ」ほど、ふざけた感じがないので、笑いは、
抑制されているが、「コロナと潜水服」の題名の潜水服が
何に使われるか想像できなかったのはうかつだった。

奥田氏の作品が、自分好みなのは、世代が近いせいかも
知れない。

お勧めである。


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