奥田秀朗の5編の短編からなる「コロナと潜水服」
を読んだ。
他の書評でも、後半の2編、「コロナと潜水服」と、
「パンダに乗って」の評価が非常に高いが、納得だ。
この2編は、傑作と言っても良いと思う。じんわり、
感動したり、涙腺が緩んで、心地よい気持ちになれた。
前半の3篇も、同じ、霊にまつわる話であり、悪くはないが、
後半3篇ほどではなかった。
「空中ブランコ」ほど、ふざけた感じがないので、笑いは、
抑制されているが、「コロナと潜水服」の題名の潜水服が
何に使われるか想像できなかったのはうかつだった。
奥田氏の作品が、自分好みなのは、世代が近いせいかも
知れない。
お勧めである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます