ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

王とサーカス(米澤穂信)

2022年10月07日 | 国内ミステリー

米澤穂信は、今、最も注目している作家の一人だ。

2015年に三つの年間ミステリーランキング一位に
輝いた記念碑的傑作と言われる「王とサーカス」
を読んでみた。

この作家は、前回読んだ短編集「満願」の中にも、
海外のビジネスマンを主人公にしていた短編があった
と記憶するが今回も、ネパールが舞台となる。

ネパールの2001年に実際に起きた国王他が射殺された
事件の渦中に、ネパールにきていた主人公は、取材に
走る。

その中で、ある死体が転がっている現場に行き会う。

読んでみて、まったく、新しいスタイルのミステリー
だと思った。いわゆる現実の事件の渦中で、同時に
起きた別の事件の犯人、関連性を追いかけるのだ。

その発想には、どぎもを抜かれた。リアリティーと、
ミステリーの謎解きの要素もある作品なのだ。

また、別の作品も読んでみたいと考えている。

 

 


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