ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

鷲ヶ峰物語(新田次郎)

2018年06月13日 | 山はミステリー

新田次郎の作品では、あまり知られていないかもしれない。

表題作のほか5編の短中編からなるが、どれも、ミステリーがかった
ちょっと一味違った珍しい作品だった。

例えば、表題作は、山頂にあった石地蔵を持ち去った若者たちに
次々に不審な死が襲うというものだし。

他にも、古文書の原本がほしければ、100万を持って、富士山の
青木ヶ原樹海まできれくれというものやら。

関東大震災の再発が69年後にやってくるので、結婚の条件に引っ越しを
いれてくれという男とか。

どれも、普段の新田次郎の山岳小説とは違った味わいがあった。


 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 確かに生きる | トップ | 失踪者(下村敦史) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

山はミステリー」カテゴリの最新記事