ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

THE DROP(MICHAEL CONNELLY)

2014年06月16日 | 海外ミステリー(洋書)

コナリーのボッシュものとしては15作品目にあたります(2011年の刊行)。
ボッシュシリーズは、シリーズもので好きなものの一つだ。
しかし、何と、2008年に読んだA DARKNESS MORE THAN NIGHT
以来、実に、6年ぶりだった。

何で、遠ざかっていたかというと、ちょっと、暗かったり、上記作品のように
2人の主人公の競演により、ちょっと、持ち味が失われた気がしたせいかも
知れない。

しかし、久しぶりに読んだこの作品には、十分、満足した。

ボッシュは、すでに、定年を延長しているようで、少し、枯れた味が
出ている。また、娘との関係を大切にしながら生活している。
その娘は、15歳だが、父と同じ警察官を目指している。また、射撃に
天才的な才能を見せる。

今回、そんなボッシュは、未解決事件担当部署(ケイゾク?)で新米刑事と
コンビを組む。

そして、一度に2件の事件を追わせられる。

一つは、警察出身の議員の息子がホテルから飛び降りた事件。
自殺か、それとも、殺人かの捜査だ。
議員から、毎日、進捗を報告せよと無理な要求を突きつけられる。

もうひとつは、20年以上前に失踪した女性が死んでみつかり、血痕から
或る男のDNAが発見される。しかし、当時、その男は8歳の少年だったのだ。
8歳の少年が、婦女暴行殺人犯であるはずがない。

二つの事件が、どこかでつながるということもなく、上記は、並行して進む。

決して、派手なアクションがあるわけではないが、ボッシュの真実を追求する
真摯さは、変わらず、緊張感を高めていく。

スリルや、小さなどんでん返しもあり、自分の中では、ボシュシリーズの中で、
上位にはいる作品だ。久しぶりに、2週間ちょっとのスピードで読み切ってしまった。

にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
応援よろしくお願いします


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミステリー英単語集(THE DROP) | トップ | 英語は、「6割」を目指せ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

海外ミステリー(洋書)」カテゴリの最新記事