重松清の「エイジ」を読んでみた。
理由は、オリンピック中に、読売新聞に重松氏のコロナの中での、
オリンピック開催についての文章が載っていたのだが、その文章に、
魅力を感じたせいだ。
細かい内容は、はっきり思い出せないが、客観的とも言えるし、
妙に、感動をあおるでもなく、批判的でもないような文章だったと、
記憶している。
そのあとに、この「エイジ」を読んで、ますます、不思議な印象を
持った。
従来の、青春小説とは、感動的だったり、さわやかだったり、
逆に、暗いものであったり、ある意味、色がはっきりしていたのが、
重松氏の小説は、ちょっと、そになにはっきりは、色を付けられない、
でも、それが、本当のところじゃないかと言っているかのようである。
別の作品を読むかどうかは、ちょっと、わからないが、
たまには、ミステリー小説から離れるのもありかも知れない。
この作品は、山本周五郎賞受賞作とのことだ。
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