レイモンドチャンドラーの”長いお別れ”を読んだ。
ハードボイルドというので、もっと、スピード感のある
アクションシーンの多いものかと思ったが、ちょっと、
違っていた。
村上春樹が影響を受けた3人の作家のひとりであり、
翻訳も手がけているという理由が、読んでみてわかった。
レイモンドチャンドラーというと、しゃれた名文句が有名
だが、対話の中で、人間性や人生を表現しているように感じた。
これは、村上春樹の作品にも共通する部分があるように 饒舌なばかりに言葉が繰り出されるのと、一見、関連の薄い トリック、証拠、種明かしといった面では、物足りなく
感じた。
ストーリーが長く、続いて、ちょっと、面くらって、
中々、読み進めなかったが、後半の100ページで、
謎が明らかになり、ミステリーとしても、歴史的な作品なのだ
という実感がわいてきた。
感じる部分もあるが、主人公、フィリップ・マーローの魅力だけでも
十分、楽しめる作品だった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます