過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

お江戸の「う」 5:端正な形が溶けて旨味に

2016-03-21 19:05:00 | 日いづる国の伝統食
この日、肝焼きは予約のお客様で完売でした。やはりっ…。
きを取り直して、幸せな後半戦(笑)を組みました。



■ふぐの煮凝り
まぁ、金襴! なんと華やかな仕立て!
きゃらぶきが添えてあるのが、愛しい。味の組み立てで飽きさせない工夫をしているのでしょう。



硝子に射込んだような、冴えざえとした姿にうっとり。この端正な形が、旨味に変わっていくのです。
口に含むと溶けていく、日出る国の美しい、美味しい仕事なのです。
あ~、旨味をおいて消えていく煮凝りに、静かな冷酒。よくぞ、この国に生まれけり。(ニッコリ)


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お江戸の「う」 4:驚きは白さのなかに

2016-03-21 18:06:00 | 日いづる国の伝統食


■白焼き
ああ、きた…。(ニッコリ) いい香り。
鰻は柔らかに香りたちます。器の底に温もりを秘めて来る、優しい形。
これを、ひと口とり、山葵をちょんとのせて、パクリっ。ふわりっと旨き香りをたてて、トゥルンッと甘くとけていきます。うは、旨いなぁって、誰彼の声が聞こえるように思うのは、この時です。

不思議なほどに、頭側と尾側は風味が違う。生きてきたヒトツ身であるのに、頭側には濃い旨味を感じ、尾側には動き続けた、優しい風味を感じます。凄いなぁ、命って。

お行儀は横において(笑)、二人で分けるからこそ、頭から尾までを味わえます(笑)。どんどんと笑顔になっていく美味しさこそが、料理屋の仕事です。


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お江戸の「う」 3:若芽は潜む((笑)

2016-03-21 17:04:00 | 日いづる国の伝統食


■うざく
伊豆栄のうざくを頼むのは、いつも楽しい(ニッコリ)。若芽は胡瓜は?って不思議な顔をするのが、ちょっと嬉しくなります。
二枚ばかり「う」を手皿にひくと、塩揉みしたきゅうりと若芽があらわれて、控えめな酢の物(笑)がきれいに、仕上がる仕掛けです。

むふふ。寂しかった面差しに、ほんのりと笑顔が浮かぶ。
昔ながらの料理屋(微笑)、鰻割烹にあがるとは、はげますような、こういう気持ちをさすのでしょう。



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