小春の日青き美空にもう飛べぬ紅葉のしとね翅うらぶれて
会友が「倒した木をどうするのか?」と尋ねてきた。ここ半月ほどは立ち入っていない場所だったし、倒木かと思い確認に行った。
「この盗変木め!」とは思わなかったが、「盗木」に間違いなかった。切断位置が腰高で受け口の作り方もぞんざいだし、幹の部分2m程度だけ無くなっている。繁殖用母樹の破損や植栽した幼樹の盗掘等は後を絶たないので驚きはしない。
竹材を切り出していくのは普通に見れれるのだが、胸高径、恐らく200φ程の丸太を盗伐された現場は初めてだ。ついに「ここまで来たか」との思いである。幹の残りの部分も良材で、朽ちさせるには惜しいのだが、いま作業中の水辺の護岸用に曳きだすには重すぎるし、運べる重さにすると短材となり、返って手間を食う。
これからは「門松用」の真竹、松苗、センリョウ等の持ち出しが増加するが、良くしたもので我々の活動時間帯には訪れない知恵は持っている。