トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヒラタケの初物に猪肉を合わせる

2018-11-11 | 何よりの楽しみ
 会友のMさんが「世話役が初物!」と言いながらヒラタケを持って下りてきた。拠点のホダ場で栽培しているヒラタケである。
 小生がエノキの寸切りを用意し菌駒を打って並べてから竹粉で周囲を埋め寝かしていたもので、おおむね11月中旬に収穫開始と記憶していても、水辺の作業ばかりで拠点まで登る事もないから様子は皆目分からなかった。
 とりあえず発生する時期となった。目出度し目出度しであるが、ここは芽でたし愛でたしだろう。

 さて、初物をどうして食べようかと話題にしたら、やはりバター炒めで「塩コショウ」が一番という話で落ち着いたのだったけれど、我が家はバターなんていう高級品は無い。仕方がないから「オリーブ油!」と言って帰宅したのだったが、いつも通りでは面白くもない。
 そこで前日にすぐ上の兄から届いて解凍中の猪肉と山芋スライスをあわせてみたのである。ヒラタケを同時に炒めると油分を吸い過ぎるから、前もってレンジで加熱し、猪肉と山芋スライスに火が通ったところでヒラタケを入れ塩コショウをした。

 猪肉と山芋スライスを炒めている途中、油分が少なく山芋スライスがフライパンにくっつくので味醂を加え火を通した。
 猪肉は赤身だったから歯切れも良く、ヒラタケはツルツルと喉越し良く、山芋はおろして食するのとはまた異なった風味で、爺さんの手料理としては合格点だろう。
 フレンチのジビエを気取って幼虫用のフェンネルも添えてみたけれど、まあ、どっちにしても爺我自賛であるし、満点つけても誰も異議は言えないのだ。とは言え、こんなご馳走久しぶりで真面目に「美味しかった」。
 猪肉は山芋をくれたYさんとヒラタケを譲ってくれたMさんにも分け、残りの肉は「猪ジャーキー」でも作ってみようかと思案中…。

                     ➡     秋の一皿出来上がり

                    孤食なるこの一皿に秋の山