トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヘキサ・スフェリコンの製作 新しい試み 2

2019-11-12 | 何よりの楽しみ
 板で構成した従来品と円柱半分割接着タイプ      ➡   接着合わせ方の違い  

 質実剛健・簡略質素のヘキサ・スフェリコンを目指しようやく試作品が完成した。試作品2個口は動きに支障もないと思えたから旋盤加工は3個取りの円柱を3本削り出して完成品10個を確保する事にしたのだったが、思わぬところで頓挫してしまったのである。
 発覚したのは深夜目覚めて「幅を変えれば動きも変わるかしらん?」とビビビッと来たのがあったためで、幅を10%増の物と10%減の物を作って比較しようとフイールドへ行くのは止め朝食もそこそこに残りの角材に罫書き線を入れ鉈で角を落とし旋盤加工の用意をしたうえで、昨夜からクランプで圧着していた2個の動きを確認したのだった。
 ところがなんと1個がうまく転がらない。理由がわからず次の2個をとりあえず圧着して原因を探した。見た目では圧着させる向きにあるのだろうとしか違いが見えてこない。しかしながら「右袈裟接着と左袈裟接着で動きに支障が出るとは理屈上ありえないのではないか?」との不審が消えない。

 そこで初心に帰り再度、寸法確認をしてみた。結果は円柱3本の直径は鉈で割ったときの割れ込みで傷を削った結果、直径が5mmほどバラついていた。然るに切断した幅は50mmの同一幅だったのである。それも試作品の2個よりも5ミリ以上も大きい幅だった。この幅の違いが回転方向が替わる際、つっかえ棒になり動きをギクシャクさせている理由だと判ったのだった。
 そこで既に接着してしまった3個の幅を詰めようとしたのだったが、詰めたら廃品になることが分かり接着を外す事にした。ところが接着面は強固で分離する訳も無し。水に浸しておけば外れるかと鍋に水を張り浸水中である。ボンドが緩めば幅を詰めて再生するがボンドが緩まなければオシャカである。

 半分割していない素材は直径の半分の厚さで回し切りして修正した。結局は8ミリほど幅を詰める事になった。これで組み合わせ動きを見れば結果が分かる。以前加工したものは罫書き線頼りにねじ止めしていたから、たまたますべてが左袈裟止めで逆向きは無かった。そのことがウロウロしてしまった一因にもなったろう。
 さて、深夜のビビビッであるけれど、今回の顛末で「ありえない」バリエーションだと理解できた。幾何回転体は幾何学によって製図された結果なのでそこは「ビシッ!」としなくてはいけない。まあ、深夜の煩悩で浮気心を起こしたのが幾何学とそぐわなかったのだった。幾何学にファジーは無いのだと発見した。奇怪学エグ・ノーベル賞候補になるやもしれん。エグいか・・・。