トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

給餌用種苗魚を入れる

2019-11-30 | 水辺環境の保全
 上の池は江戸時代の終わりに隣り沢から隧道を通らせ送水して開田されたのだそうだが昭和40年代には放棄田となった。それでも用水は来ていて溜池は残ったものの、棚田だった部分はヤナギ林になったり増水時のV字侵食で見る影もないほど荒れてしまっていた。そこをに土嚢を盛り堤や畔、流路を設えながらようやく現在の景観が出来たのだった。

 沢は水系としては里を流れるY川の支川に当たるけれど、そそぐまでの傾斜がきつく毎分20リットル程度の給水ではY川までは水切れ状態で、増水しても潜流してしまう環境では魚の往来は望めない事情もあり、池にいた魚類は泥鰌とメダカだけだった。それでも湛水部が拡大し水域が豊かになるとカワセミの飛来もあり繁殖期にはオスからメスへメダカのプレゼントなども見られるようになった。
 これに触発され餌となる小魚が欲しかったのだが網や釣りで確保した母川のシロハヤやアブラハヤは何回か投入したけれど定着しなかった。思い切ってタモロコも投入してみたものの繁殖には至らず、次の候補はモツゴで、これなら環境としても間違いないだろうと皮算用だ。

 今期、春以降、餌釣りでモツゴを調達しに幾つかの水域を回ったのだが必要な数が無い。生まれ育った地ではない市内の釣り情報を検索すると「モツゴ釣り」を楽しんだ投稿があるものの場所の明示はなく参考にもならなかった。Y川がそそぐT川ならフナなど容易に調達可能だけれど大きくなりすぎるきらいがあるし、フナではヤゴなどの水生生物にも悪影響が出るだろう。ここはやはりモツゴしか候補が無かったのである。
 
 ようやく凍結前にしてモツゴを15匹ほど入手でき、小生のストックしておいた4匹と合わせた19匹を上の池に放流できた。アオサギやコサギも採餌に来ているから産卵繁殖につながるかどうかは未知数だけれど、なんとか生めや増やせよにつながってほしい。
 放流前に撮影したのだが、久しぶりのケータイのカメラ。画像をとりこもうとしたもののどうしても表示されない。ケータイには画像を保存するエリアが複数あり、どういう加減かPCに移せなくなっている。せっかくの1枚なのに「まあ、ふい」の法則が出てきた。古いケータイだし、「3Gは使えなくなります」なんて通知も来ている。さてどーする・・・。