トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヘキサ・スフェリコンの製作 4 捲土重来

2019-11-26 | 何よりの楽しみ
 「新しい試み 3」では生来のいい加減さが表目に出て、しかも慣性力が助けになるどころか支障の物理法則だった。これでは熟睡できず就寝時のマウスピースを作ってもらった。これで歯ぎしりが消失するだろう。

 慣性力を減じるには軽くすればよい。軽い材は手元にないので、先のモデルは円柱から作ったが今回は円筒から作ってみる事にした。これで重量を減らせる。円筒だとペットボトルでも塩ビ管でも作れるはずだけれど接着面が少なく強度と正確な接着が成立しない。ホームセンターで木材の円筒を探したのだが40φほどで小さすぎる。仕方がないからお手紙書いた・・・でなくて自分で作ることにした。材は3寸角の柱の端材で、これだと80φの円筒を作れるはずだ。
 肉厚は15mm程度としたのだが、あくまで「こんなもんで良いだろう」の成り行きで、要は接着できる面積があれば良いのだった。厚ければ重くなるし薄ければ強度が下がる。兼ね合いに経験値は無い!。

 「円に内接する正六角形」を製図し、この正六角形内にある長方形が求める円筒の直径と幅になるのだが、これで直径に対する切り出し幅を確認したのだが、どこでどう転んだのか寸法を誤ってしまった。円筒を削り出し2分割して断面の対角線同士を合わせ接着した。これで十分な精度が出たはずなのにうまく転がらない。接着面に正六角形が出来ているか寸法を図ったら空間になっている辺の長さが長い。軽くなったのに転がり難かったのは横幅が小さかったためだ。「極めて良い案」と得心していたのにこのざまで、匠への道は厳しかった。
 青島幸雄主演の「負けてたまるか!」ではないけれど悔しいから二つ目は製図を優先し加工したパーツは図面の上で合わせて粗相のないようにしてみた。

 それで横幅は正確にできても切断面が平面上に位置するとは限らない。微妙なヘタレだって可能性としては大きいのだった。接着面の強度はクリアーできても「平面上にある」とは断定できないし接着した後で確認するすべは無い。そこで初心に帰り正六角形の基盤を挟むことにした。これで位置も決るし幅の間違いもせずに済む。
 基盤の材は最初のモデルはアクリル板だったのでホームセンターへ調達に行ったら意外と高い。そこで思案していたらシルエットを切り抜いた下敷きの残りが使えそうだったので用いたら、これで十分だった。たわむ下敷きだが2分割した円柱に接着すると必要な強度を保ってくれた。

 瞬間接着剤で接着し必要な強度が出るまでの30分が長かった。昼食もそこそこに転がしてみたら、これが一番うまく転がったのである。これでヘキサ・スフェリコンの「新しい試み」は完結かと思ったのだったが・・・はあ!。

                  2分割 ➡     最終形は基盤に落ち着く。うまくいった。