トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

出来ちゃったこん・・・な機関車トーマス

2020-01-22 | 何よりの楽しみ
 車輪用にヨーグルトのキャップを収集し始めたのが昨秋の頃、本格的に部材を揃え工作を開始したのが年末でようやく5台の完成となった。出来上がったのはイベント1週間前である。これからの準備は出品物の点検と手入れ、搬送準備をしてタイムアウトだろう。ギリギリ間に合ったのだった。
 しかしながら機関車トーマスに彩色は施さない。これを行うと彩色だけで1台1日は必要になるし、何よりも「木に関係するイベント」なので木肌や木質を隠してしまう彩色は「やり過ぎ感」も多少はあったのだ。まあ、本音は「めんどくさい」に尽きるのだが合理的整合性が腑に落ちる。

 ヨーグルトキャップを被せた車輪は3台分しか用意できず、今回はすべて木製車輪でと気を変えて作り始めたのだが木工旋盤の調子がおかしい。車輪の外周を削るのに測定すると楕円になっている。心金が変身したのかと取り換えてみたけれど心金を挟むスクロールチャックに偏心が生じているように思えた。今のところ原因究明する余裕はなく木製車輪は既に作っておいた2台分だけになってしまった。
 まあまあ端材工作での玩具作りだからバラバラ不統一でも文句は言えない。

 車輪の違いを聞かれたら「木製車輪は畳やカーペットで動かす環境、プラ車輪は溝があるからフロアーで動かす環境」と使い分けする事にした。我ながら頭脳明晰、四苦八苦もせずシラッと言い逃れできる。これと言うのもお国をけん引する運転室と汽缶部による機関車セットのたまものなのだった。感謝しなくては・・・。機関車トーマスとは異なりブラックで煙に巻くのと滑り止めの砂を常備しているそれは、今日も紙面や画面の人気者である。

 さて、イベント用に考えていた品々はほどほどに用意できたものの毎度の事ながら価格の付け方に悩む。まず300円以下が売れていく主流で500円の値段を付けると売れ行きが極端に落ちて憂い気だけが増す。
 出かけてくる人たちの狙いは「少しでも安く買いたい」のが本音だろうから、商店街の店頭の値段では財布さえ触らない。小生の出す木の玩具の一部は木製玩具専門店でン万円するようなものも出してきたが、「それを買いたくて専門店に行く」人たちとは動機が異なるから機関車トーマス3000円では手に取る事もしないだろうし1000円でようやく財布が出てくるかどうか。

 そんなことで毎回売れ残り、施設直行知人に配布がお約束の顛末だ。そんな話の中で知恵者が言った「ネットに出品したら・・・」、それなら希望価格で掃けるだろうけれど筋が違うなあと思うだけである。頑固だろうと意固地だろうと対面販売・対面譲渡は崩さない。これがお爺の生きる糧。姥捨て山の棄民でも生きる糧は必要なのだった。
 何事も「犬が歩けば棒に当たる」し、出来ちゃって困惑は当然存在するのだった。