トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

菊坊と菊嬢の寒

2020-01-29 | 感じるままの回り道
 今期の越冬体お菊虫、確認できたのは2頭だけである。多い時は10数個も壁や窓枠にあって、二人連れのおばちゃまでさえ「きゃあー」などと言ってピンポーンせずに踵を返した事もあった。どれによらず幼虫や蛹を愛おしく寄る人は少ないだろう。庭のウマノスズクサは発生期には3~4回ほど地際まで食い尽くされてしまうのだが、それだけ成蝶を生み出しているかと思えどそうでもない。
 蛹になる前に食い尽くして消える個体も多いのだった。それにしてもこの冬の越冬体は2体でしかなく寂しい。

 生理的にそうなのかどうか知る由も無いけれど、寒い時期の蛹の体色は鮮やかに見える。全身隈取した姿を見ているように思えるのは小生だけだろうか。羽化までに数カ月はあるものの、花壇の隅に置いた貝掘り熊手の爪で蛹化してしまった個体はそのままにできない。このままだと羽化の時、翅を展開する際の障害になってしまう。広がらず歪んで硬化でもされたら一貫の終わりだ。
 一応は安全な態勢をとれる位置に移動し固定するつもりなものの、今のままの位置関係で移動固定を図ると貝掘り熊手の柄が邪魔になる。庭のウマノスズクサが芽生えたころに移動するつもりでいる。

 庭のウマノスズクサは種子を散布する暇もないのに数が増えていく。理由は判らない。あまりてんでに芽生えてもお化け屋敷の管理上、支障があるから隣地とのフェンス基礎に10本ほど移植したのだった。そして空けたスペースに生姜を植えたのだが、この生姜が発生の邪魔をしたのかどうか判るはずもない。

              熊手の蛹           玄関庇の蛹