トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

晒しエゴで二品を作る

2020-07-06 | 何よりの楽しみ
 郷里の姉から送ってもらった「晒しエゴ」。郷土食でもあるのだが、やはり無性に食べたくなる時があって、その折々に作って食べている。正直言って「ご馳走」の部類とは言い難い品だし「美味しい」物でもないけれど口が欲しがる。

 今回「まだ残りがあるはず」と棚の奥を探したら出てきた乾燥品は「2011年」採取だった。かびてもいないし「賞味期限や消費期限」などは無い自家採取品なので「ままよ!」と水に入れて戻してからに煮溶かす。姉からは「弱火で3時間くらい煮続ければ舌触りの良い仕上がりになる」と聞いているけれど、そこまで煮続ける根気強さは持っていない。せいぜい30分程度が限界だ。

 沸騰溶解させ粗熱を取ってから冷蔵庫で一晩冷やした。一品目は使い道がない「レモン糀」を掛けさらにオリゴ糖を垂らして食べた。見た目は「スイーツ」そのもので食味もレモンの酸味とオリゴ糖の甘味が糀により調和して口に広がる。郷土料理の晒しエゴとは全く異なる新境地で「あり」なのだった。これで「レモン糀」の用途ひとつが得られたといえる。この「レモン糀」はステーキに乗せて食してみたいのだが財布と相談中・・・。

 二品目は郷里では定番だった「味噌漬け」なのだが、今回は「えひめAI仕立て糠味噌漬け」にした。糊化し冷やして固めた晒しエゴを直方体に切りガーゼで包んで糠味噌に埋めた。郷里では大きな味噌樽の中に埋めたけれど近代生活では味噌樽なんてものは既に無く、味噌を塗って容器に入れて冷蔵庫へ、なんて手順では気が進まない。第一、味噌の味わいそのものからして異なるのだ。
 糠味噌から取り出す前に「形が崩れている」のが判った。ガーゼで包みそーっと扱って埋めたのだったが失敗した。でも原因は扱いでなく固化状態にあったようで古すぎて固化不十分になったのか、水が多すぎて緩かったせいなのかは判明しない。どちらにせよグズグズになった晒しエゴは味見しただけで廃棄となった。

 乾物と言えども常温で9年も放置していれば変質しているのは想定できるし、失敗の原因は「古くて劣化」にした。そこで思い出したのはずいぶん古い話になるけれどプリンだったかゼリーだったか固まらなかったことがあった。原因は果物の中の酵素だったのだが、今回の型崩れも雑多な材料を投入してきた「えひめAI仕立て糠味噌」にあったかもしれない。でも確認のために次の糠味噌漬けは無い!。

梅雨の合間に33℃

2020-07-06 | 水辺環境の保全
 あの日、朝の最低気温は26℃、結局は熱帯夜だった事になる。午前の作業中にすでに30℃に達し「真夏日」になった。午後、自宅で敷きゴザを出し床で寛いでも暑さが半端でないように思え気象情報を確認したら33℃に達していた。先日は猛暑日があったけれど、この日の方が身体に堪えた感じがする。

 それでもこの日をもって泥水池の抜去除草は終了したので気分は良い。しかしもう一月もすれば新たに抜去除草をしなくてはならない。今回の抜去除草で取り残した草茎はあるのだが、あまりにも完璧な除草を行うと水面近くを生業にしているクロイトトンボの環境を損なってしまう。
 完璧な除草をすれば次の除草までの期間を稼げるものの、それでは「環境破壊」と同義語になってしまうし、物事には「ほどほど」の折衷が必要な事もある。それは結局は手間をかける事につながるが、手間がかからぬようにするのは結局は環境破壊の現在進行形でしかない、と言うのが体験的現場認識だ。

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