トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

増水すれば干上がる環境

2020-07-28 | 感じるままの回り道
 二枚貝を初めての試み「避暑池」に移した。庭の池より水温は低いし安定するが餌が得られるかどうかが今のところは不明なので賭けに近い。
 帰路、水域を逆順に通り水見回りをしてきた。案の定、林接池は減水している。流路から50φの管で水を入れている関係で、増水すると土砂で流入口が埋まってしまう。その上、周囲の林床は漏水駄々洩れの地盤なので急速に減水する。夏場なら数日で涸れてしまいかねないのである。
 回復するには手で埋もれた流入口を露わにするだけだけれど、手間を減らす妙案は浮かばない。ヤブヤンマもマルタンヤンマもハネビロエゾトンボも池や周辺の水路で産卵や羽化を見ているので水切れはご法度である。まあ、自分で自分に課せた十字架みたいなものになっている。

                  ついでに吐水量も確認しておく。毎分18ℓだった。最大吐水量の7割程度で許容範囲だが、梅雨が終わればさっそく強制排砂を行う。渇水期には最大吐水量を維持するのが何よりも大切だ。

工事、魔多し、ヤブヤンマの産卵池を新設

2020-07-28 | 水辺環境の保全
 前々から絞り水を活用したい場所だったし、S先生からも示唆があった場所でもあるから着手は想定内だったのだが如何せん、優先順位は高いわけでも無いから手つかずだった。
 今回、着手する気になったのはチェーンソーでの伐採作業が続き、ついでに池の護岸木、用材を調達して池を設えてしまおう、と腹をくくれたのだった。まず用材の伐採調達からと思っていたのが朝までの降雨のため予定撤回、池の掘り出しから始める事にしたのだった。
 現場を綺麗にして道糸で区域を決めた。いわば縄張りなのだが、おおよそ畳3枚分程度の面積が取れる勘定だ。

 傾斜面での池の設えなので堤の高さも上と下では随分と異なる。その用土は他から調達は出来ないから池を掘り上げた土で賄うしかない。用は箱庭内で完結しなければならない遊びに等しい。
 池の掘削と堤の盛り上げを同時に行いながらほぼ形になった頃に、池の底を水平にしたくて絞り水を入れて水平面を見た。当然凹凸は出てくるから高い部分を鍬で掻きとっていたのだが、何を思ったか一瞬、打ち込んでしまったのだ。そこは水道管の真上で、間髪を入れず水が噴き出してきた。あーあ、これで本日の作業はお仕舞。排砂バルブを操作して水は止まった。上の池への送水も止まった、、、。

 翌日は雨の予報で「明日は休日!」の認識だっただけに復旧作業が第一選択肢に躍り出てしまった。それも緊急度最優先なのだ。下着まで汗でグショ濡れになったほど「掘り出しは今日、終える!」と頑張ったのに、もうバルブを閉じて送水を止めて濡れ雄花そのもので退散・・・。
 我が人生に晴天は無いのか!、努力が報われないなどとは神も仏も居ないに等しい。まあ、髪はとうに失せお洒落は「ほっとけ」状態ではツキは来ないで憑きばかり。堤を盛れば胴突きが待っている。「人生、重い心を抱えて山に向かうが如し「」と神君はおっしゃった。さもありなん。
 つまりは、汗は滴るテンション下がる何を食べてもお腹は丈夫、ではすべてを「良し」としなくてはならないだろうて。そう「喰うは力だ、空は悟りだ、クゥーはガス欠だ・・・・・・」。

   用地   ➡    縄張り   ➡    池の掘削