トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

絶えない盗掘

2020-07-20 | 小人閑居して憮然
 昨年まで気づかなかった榾木置き場の一画にヤマユリが4本姿を見せていた。まとまって立ち上がっている3本には蕾が二つ付いている。これは寝かしていた榾木を立てかける作業をしていて気が付いたのであるが、たまにしか拠点まで上がらない小生とは異なる代表は保全に前向きだった。
 とりあえず立て看板を立てるまではと、竹の支柱で囲み保護していたのであった。既に当初から辛酸なめこだった小生としてはネガティブ反応で「花が咲く頃には球根だけ掘り取られるのが必定、お約束」なんて言っていたのだった。

 翌日、降り出したので帰り支度を終えYさんと話しているところへ会長がやってきた。車から立て看板を出して拠点へ上がって行ったのだが、ほどなく怒り心頭の体で降りた来たのだった。理由を聞くと「花茎だけ切り取られ球根が無い!」との事。さんざっぱら体験していた小生はもう他人事である。
 会長は諦めきれず県の担当課へメールで対策を訴えている。小生の経験値の中では盗掘や山荒師する輩には道理は通じない。看板立てようと、その場て注意をしようと、改めて追撃確保にやってくる。その執念や悪知恵は半端ではない。古来、いいや神代の昔からこのような輩に神罰や天罰が下ったためしは無いし祈っても霊験や奇跡は現れない。猪など住人、いいや住獣の被害をなくしたくても駆逐すら出来ないと同様、「石川や浜に真砂に尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」なのであって、それらは我らの我欲の花でもある。

 こういう出来事は精神衛生に悪いけれど、それを避けるためには離れるしかなく、そうすれば新たなストレスが襲ってくるだろう。結局は留まって耐え忍ぶしかないのが盗掘や山荒氏への対処法なのだ。ホント情けない・・・。

コロナは侵出、政府は斜陽

2020-07-20 | 勢子、雨毒に侵されて呻く
 新型コロナウイルスの蔓延流行は政府の肝いり、とでも言いたいところである。ある統計によれば感染拡大と対策程度のグラフでは100カ国近い中で我が国は最下位のある国に次いでブービーなのだった。まあ、民主主義国家と標榜していても吐乱夫等が据えられる流れもあるから底辺の劣化が時の政府を産むのだろうて。

        子曰わく、君子は言に訥にして、行に敏ならんと欲す。   里仁第四 二十四

        子曰わく、君子、重からざれば則ち威あらず。学べば則ち固ならず。
        忠信を主とし、己に如かざる者を友とすること無かれ。
        過てば則ち改むるに憚ること無かれ。             学而第一 八

        子曰わく、人の過つや、各々其の党に於いてす。
        過ちを観て斯に仁を知る。                   里仁第四 七

 的を得ない対策どころか対処も無いに至っては、「君子は政に携わらず」「朱に交われば赤くなる」を持ち出すまでも無く、そもそも色荘者とでも言うべき徒党の群れでは成すことなど毛頭も浮かばないのだろう。政治屋が視点を取り違えると民草は大いに迷惑し国は疲弊する。吐さんと言え醜さんと言えその治世に平和も慰めも無い。結果を想えば次の句が浮かぶ。

        髑髏 尽く是れ長城の卒  日暮沙場 飛んで灰と作る   唐・常健「塞下曲」

 芭蕉翁の詠んだ「夏草やつわものどもが夢の跡」とは異なり、いま市井の疲弊ぶりは民草どもの孤軍奮闘の結果で跡なのだろう。すでに屍累々なのだ。今こそ君子が必要なのに君子はそれを求めない。色荘者は「類は友を呼ぶ」、それも「信義と成実の原則」すら有しない節操無き類ばかりでは、どうすりゃいいのさ思案橋・・・。
 ほれ、吾輩など姥捨て山に行くしかない輩はセルフ・デイサービスに甘んじるしかないが、それすら幸せに感じられる世相になった。これでは末法であり末期であると爺は言いたい。
 まあ、ボヤキや繰り言など何の役にも立たんのは承知じゃぁが、機能不全のお偉い様達の方が負けず劣らず優秀じゃあて、比較にならんレベルである。そういう人に私はなりたくない・・・。

牛乳消費、蘇100%クッキー、やってみた!

2020-07-20 | 何よりの楽しみ
 「蘇」を柱にして「蘇王麺」と「乳麺」を作ってみたのだが、作っている途中から既に妄想が始まって、「待てない性格」小生であるがゆえに、雨降り幸いとばかり取り組んだのだ。
               雨々降れ降れ爺爺が お家でスイーツ楽しいな
               ピッチピッチチャプチャプランランラン
 まあ、鼻歌は無かったがオールディーズのBGMとともに雨の一日が退屈せずに済んだのだった。きっかけは「蘇」の塊にあった。これを伸ばして焼けば、美味しいクッキーが出来るはず!、素材が美味しいのだから更に香ばしさが加わるだろう。

 まずは牛乳1リットルで蘇を作らねばならない。クッキーなど作った事が無いからオーブンレンジの取説で使い方を確認し耳たぶ程度の蘇を作った。これを丸棒で伸ばし形を抜いた。取説では厚さ8mmにするとなっていたけれど、小麦粉とは異なり伸ばしにくいしまとまりにくい。少々厚めの10mm超えになってしまった。
 取説通り予熱してオートで約13分、いささか膨らんで焼けたのだった。食べてみれば蘇そのものより「スイーツ感」がある。生乳以外は何も添加していないにも関わらず旨い。コロナ禍の影響で学校給食が止まり、生乳を下水に廃棄している映像があったけれど、「蘇」にするなどして他用途に回せば、あんなもったいない事は防げたのではないだろうか。異業種の連携があれば可能な手間だろう。

 さて、もう一品はヨーグルト100%のクッキーになる。原材料はヨーグルトでも、これを煮詰めて「ヨーグル蘇」に仕立てる。ヨーグルト風味の美味しいクッキーが出来るはずだった。
 煮詰め始めて直ぐに生乳とは異なる反応に気が付いた。固形物と液体に分離が始まったのだ。どうせ水分を飛ばすのだから分離しても影響はないだろうと考えたのが浅はかな始まりで、この分離した性質が最後まで影響したのだった。煮詰めるのは順調で、返しヘラにも付着することなく扱いやすかったのだが、バラケてしまい易く固着しないのだった。練っても練っても粘り無し、マイヘビーバラバラなのだ。

 結局、伸ばして型抜きしても脆くもひび割れてしまう。焼けば固着するかと思ったものの。焼きあがってもホロホロ状態のままで、これではカップに入れて焼くしかない。でもホロホロでは食べにくい。二八ソバのように小麦粉を加えれば繋ぎになるのだろうが、100%ヨーグルトとは言えなくなる。バターを加え練り上げればまとまるのかと思ったけれど、バターに固着能力は無いだろう。しっとりするだけにしか思えない。
 どこかで折り合いをつけるしかないのだが、とりあえず後輩の栄養士にメールで照会してみた。妙案があれば良し、無ければ小麦粉か卵添加で初心を濁そう。ヨーグルト100%クッキーのためには妥協も止むを得ん。そうしてしまえば100%とは言えないのだが「嘘も方便」の口ではない、断じて!。

 さて、味わいであるが、これがとっても美味だった。酸味と甘みの強いヨーグルト風味を想像してもらえればよい。さっぱりとした爽やかな味で、生乳からの蘇よりもダントツ「あり!あり‼」の美味しさだった。
 もうクッキーとしての完成形を果たさねば撤退できない・・・。明日は雨だし9時にはスーパーに行く。

 ➡   蘇のクッキー           ヨーグル蘇のクッキー