トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

もっと光を!来期は食べたい

2020-07-25 | 今日は真面目に
 拠点近くに自然実生のビワの樹がある。林間の日照不足の場所なので生育不良だったのだが、それでも除伐せず経過を見ていた。今年になって数個を結実させて、他のビワの樹が色づかせた頃もいささか白っぽい。しかし果実は大きくて試食し味の確認をするつもりだったのだが、6月の自然観察会での「果実の試食」で食べられてしまった。小生は下界の駐車場で芳香蒸留水作りをしていたから全くかかわる事が出来なかった。まあ残念至極ではあった。

 だからという訳でも無いけれど今回、思い切って周囲の立ち木を除伐し林床まで木漏れ日が届く環境に設定した。直接日照を受ける時間は少なくとも、今までの木漏れ日も無しの環境よりは数段と改善されただろう。
 この時に除伐した樹種はエゴノキ2、コナラ5、ヤマザクラ2、孟宗竹3、と結構な量になる。その結果は写真でもわかるように日当たりの場所がいくつかできたし太陽高度に従い移動するから日照は大きく改善されたはずだ。現在除伐した範囲の外側の数本も除伐したいけれど、ここまで処理すれば後は急ぐ理由も無い。それよりも通路に散乱した倒木の片付けが、もうすでにウンザリ感を与えてくる。

    作業前  ➡    除伐後  ➡    お目当てのビワは中央で見えない

GoToトラベル三密じゃ!

2020-07-25 | 性向有毒の翁なれば
 S先生が食草園から呼んでいる。「シャチホコガの・・・」と聞こえた。小生、シャチホコガやアケビコノハなどは好きではない。そんなことを言いつつ寄ってみたら赤銅色の幼虫の行列だった。この手の幼虫は庭のリンゴの木を食害し、度々痛い目に遭っている幼虫なのだ。気が付いた時は大部分の葉は喰われて失われ裸木同然にまでしてしまう大食漢でもある。でもここは食草園だから殺虫剤の散布は無し。虫が降りてくるクヌギの枝を見上げれば大方の葉は無い。

 集団で整然と移動しているので、あの大学の「集団行動」を思い出したがお叱りを受ける比喩であろう。しばらくオジサン3人で眺めていたがまとまった集まりから隊列をなすように下り始めた。先生曰く「蛹化するため地表に行くのでしょう」との事。家のリンゴの樹には昨季も今期も発生しなかったけれど、軍配虫が発生し葉がすっかり白くカスリ状になって黄色くなった葉から落葉してきた。このまま葉を失い続けると美味しい果実が得られない。今年は久方ぶりに袋掛けしたのに・・・。
 
 まあ、どちら様も生きるために必死なのである。この幼虫たち、「GoToトラベル キャンペーン」など知ってはいないだろうけれど、三密回避もせず行く先はステイ表土なので、いわばお籠りさんのためだ。強調したいのは時の政府、役人様よりも賢い、と言う事。イヤイヤ時の政府、お役人様はとっくに蛹化している。大変賢い。リーダーたるものそうでなくては民草に示しが付かないではないだろうか。
 しかし一方では「君子危うきに近寄らず」とも孔先生はおっしゃっているし、藪蛇にならないよう気遣い最高!、やはり君子なのだチャンチャン。